269ページ目

市場撤退前の一稼ぎ

今月に入って一万円の大台を割ってなお冴えない本日の日経平均であったが、そんな中で本日軒並み大幅な減収を発表したにも係わらずストップ高となっていたのは消費者金融株群、ご存知政府の規制緩和報道を囃して二日新甫の日経平均暴落の中でもやはりストップ高の異彩を放っていたが、過度の業績悪化不安で叩かれていただけにこの政府の姿勢軟化で一斉にカバーが入った格好になったか。

まあ上場していれば途中にこんな株価の高下で一喜一憂場面もあるだろうが、今週はその裏で同じ過払い金の請求圧力から風前の灯であった事業者金融のロプロが遂にパンクし上場廃止へと向かう。今は一寸見ない間に社名がコロコロ変る傾向にあるがこれは昔の日栄、売買停止迄の商いがまたも怪しいがSFCGと共に事業者金融のある意味で双璧といわれたこの二社とも消える事になったのはやはり時代の流れか。

上記の通りこの手は業界の情勢に応じ株価も乱高下し易いポストだが、乱高下といえば今週はまた自社株を仕手グループと共謀して操作したとしてユニオンHDの社長が株価操作疑惑を掛けられている旨の報道があった。

最近は本当に数年前に手掛けられた件がポツポツと表面化しているが、不思議と規模の大きそうなモノはなかなか挙がってこない。昔から社債なんぞに絡んで仕手と結託する会社もあったように記憶するが市場から消えればお蔵入りか。既に破綻してしまったこうした業界の中にもどう見ても外資等と出来レースをにおわせるケース在り、なぜ問題化しないのか不思議でもある。


創業板

さて、一昨日は冒頭ハロウィーンに一寸触れたが、このハロウィーンイベント以上に盛り上がりを見せたのが30日からスタートした中国の深セン証券取引所に設けた新興市場向け市場「創業板」か。

公募当選率が平均で0.8%といったプラチナチケットであった事でやはりというか初日は急騰から全銘柄が一時売買停止措置、一部の公募価格3倍を始めとして上場28銘柄の上昇率が70%を超えたというからなんとも景気のいいご祝儀相場である。余談だがご祝儀相場といえば、新規商品上場初日になんでもメデタイ買いがお約束となっていた一昔前の商品先物市場も今では懐かしさを感じる。

さて、ブルームバーグで見掛けた記事にはあるアナリストが「中国の株式市場は新しいものなら何でも追い求める習性がある」と語っていたが、「山高ければ谷深し」もまた然りで果たしてというか二日目は急落し、この28銘柄のうち20銘柄がストップ安まで沈む憂き目に遭っている。

この上海証券取引所は来年にも「国際板」なるものを創設する意向だが、その現物に傾斜した取引選択肢の無さに加えて特異な市場参加者まで構造的な問題の改善など所謂標準市場になるまで課題は山積みに見える。既にこの国は間違いなく重要指標に位置付けられているが、失礼ながらこんな発展途上のマーケットが指標になって世界が振り回されているのには些か違和感を覚える。


BOTEZ

さて、週末はフラワーショップからレストラン、はてはネイルサロンまで街中そのお祭りムードが約一ヶ月近く続いたハロウィーンの集大成という事で彼方此方でパーティーやらこのイベント関係が盛り上がりを見せていた。

そんなお祭り気分も冷め遣らぬまま、翌日は知人の新しく生まれた子供の洗礼式があった為にお茶の水のニコライ堂へお出掛け。ここはイースターの復活祭以来であるが、大聖堂の離れにあるクラブルームで飲み物など頂いていると改めて歴史を感じる調度品の数々が随所にあり目に留まる。

さて洗礼式だがこれまたそれを執り行う部屋にはなかなか入る機会もなく立派な壁画に感動、また儀式も場所柄当然ながら随所にギリシャのテイストがあり異国情緒たっぷりであったが、国は違っても概ねその意味合いというか流れ自体は万国共通だなとつくづく。イースターとはまた違って人影もマバラな中、改めて大聖堂に身を委ねるとほんとうに厳かな気分にさせてもらえる一時がそこにあった。


11/2に新トレードシステム「アクセス4」をリリース

アクセス4

アクセス4

日本ユニコムは、平成21年11月2日より新トレードシステム「アクセス4」のサービスを開始。「アクセス4」は、相場表からの直接発注や、建玉照会画面のリアルタイム更新等の新たなトレーディング機能を搭載。

▼商品先物オンライントレードシステム アクセス4リリース


続きを読む

歯科医とコンパニオン

今日は街で知人の歯科医と偶然にもバッタリ遭遇、立ち話ながら相変わらず最先端の医療事情を聞かされその日進月歩の技術に驚いたが、その話題とは別にBMWのいいカモ(失礼!)になっている氏はドイツ三強が不参加となってしまった今年の東京モーターショーは行く気が失せたとボヤいてもいた。

この東京モーターショー、一般公開が先週末から始まっているが前回と比べると頭二日間の入場者数が約4割も減少している模様で、このままだと主催者側が公表している100万人の目標を大きく割り込む可能性が高いとか。思わず資金難から規模を縮小させた夏の花火大会の人手のショボさが重なって浮かんだが、国際的といわれたショーは過去のものとなってしまうか?

しかし大手紙などの報道を見ていると、国内勢は電気自動車などを筆頭に次世代エコカーの見本市のようだとのコメントも見られた。この辺は更に何というか国内だけの盛り上がり度合いを色濃くしている気もするが、ショーというからには燃費云々度外視した高級車などのいわゆる華の存在が不可欠なのはいうまでもないだろう。

ところで華といえば車と共にもう一つの華であるコンパニオンだが、某欧州メーカー中心に数々のショーに参加してきた知人の女性から久し振りに連絡があり、最近はメッキリ出番が少ないとこちらもくどくどボヤキが。欧米勢が軒並み出展を見送り地盤沈下の足音が聞こえる中で、こんなところにも弊害が顕著になっている模様。


ロビンスFGと提携、11月よりChampionship日本予選開催

ドットコモディティは、米国ロビンス・フィナンシャルグループと日本独占契約を結び、2009年11月より「2010 World Cup Championships of Futures Trading 日本予選」を開催。

▼「2010 World Cup Championship of Futures Trading 日本予選」開催のお知らせ
▼Robbins Trading Company


ドットコモディティ株式会社(東京都渋谷区恵比寿1-21-8、代表取締役社長 舟田仁)は、このたび米国ロビンス・フィナンシャルグループと日本独占契約を結び、2009年11月より「2010 World Cup Championships of Futures Trading 日本予選」を開催いたします。

World Cup Championship of Futures Tradingとは、米国ロビンス・トレーディング社が主催する1984年から始められた、商品、為替および株式について参加者の実際の自己資金にて運用成果を競う大会「The World Cup Trading Championships ®」の中の一つであり、米国の商品先物業界では、最も長い実績を誇っている大会でもあります。
 この大会は、過去にラリー・ウィリアムズ氏やライアン・ジョーンズ氏など著名なトレーダーを数多く輩出してきた大会としても有名で、その実績と信頼によりトップトレーダーへの登竜門的存在の大会とも言われております。

今回ドットコモディティでは、投資家の皆様に、日本予選としてわかりやすいルールを設定させていただき、ランキング上位者の方々には本場米国で開催予定の2010 World Cup Championship of Futures Trading に参加する為のサポートをさせていただきます。

続きを読む

発想縦横無尽

所用で丸の内へ出掛けた折に最近オープンしたばかりの丸の内ブリックスクエア近辺を通ったが、一階にはあのクロードカンコーとコラボしたという「HANAHIRO CQ」があり斬新的なアレンジに暫し立ち止まる。

さて花モノといえば先週末に所用で横浜のクイーンズスクエアに行った際に、その芳香に誘き寄せられ偶然見かけたのがクイーンズカップなるフラワーデザインコンテストであった。こんなものがあるのは知らなかったが、なんでも所属団体、グループの垣根を越えて開催される神奈川最大のフラワーデザインコンテストだとか。

会場はアレンジメントやアート部門、ウェディングブーケ部門などに分けられていたがフリーものだけにこれがなかなか面白かった。最近話題の青い薔薇を木の板から咲かせているものあり、また主役の花と組み合わせる素材にしても毛糸球や羽毛など実に縦横無尽。

中でも個人的に気に入ったのは最近ブーム?な大人婚をイメージして作ったという、たしか「Luxury and Cute」とタイトルされた作品、蝶を配したデンファレを中心にして周りをブラックに近い孔雀の羽で囲んでありこれは実に印象的であった。当欄既報の通り、春先には「池坊展」に行ってきたが、それとはまったく違う個性を見る機会を得て発想の深さを認識した楽しい一時であった。


不況下でのドル箱

当欄でも一寸触れた事のあるレアメタルなるものだが、昨日大手紙で見かけた記事には輸入したこのレアメタルの販売益を脱税したとして、東京国税局が貿易会社社長を東京地検に告発していた件が載っていた。

脱税なんぞは世相を反映してそこから近年の旬なものが解ろうというものだが、風俗モノなどを除けばこれ以外で直近明らかになっている国税当局から申告漏れや所得隠しを指摘されていたのは、やはりというか当欄で以前から「ドル箱」と称していた消費者金融の過払い金請求の代理業務を行った弁護士や司法書士の面々。

恰好の案件なだけに積極的に電車内では一頃この手の広告だらけという時もあったが、最近ではこれまた世の状況を反映して「もうじき請求が難しくなることが予想されるので、今のうちに早く問い合わせを」等というプッシュ系のPRもある。物事過熱してくればインチキもまた増えてくるが、司法書士の中には弁護士領域の高額案件まで口巧みに圧縮して自分の案件にしてしまうなどどう見ても顧客寄りとは思えない輩も多くなっているとか。

さてその裏返しで産経紙によると今週に貸金業協会が纏めた業者の経営実態調査では、貸金業者の一割が廃業を予定し、事業継続に疑問を持つ業者も約二割に上ることが明らかになっている。何かこう法改正の度に日経紙商品面などでもこうした経営実態調査を見る事がありダブってしまう部分もあるが、以前から先物など次期候補として一部囁かれているだけに悪戯に不当案件が増えない事を願うばかりである。


11月実施商品先物ネット取引データアンケート調査について

毎年商品先物ネット取引を取り扱う取引員を対象に実施している「商品先物ネット取引データアンケート調査」、10回目となる本年2009年度は10月末時点のデータを対象とし、11月9日(月)〜11月20日(金)の2週間で実施いたします。

▼商品先物ネット取引データアンケート調査概要

11月9日(月)午前中に10月時点で商品先物ネット取引を行っている取引員【20社】に対してアンケートのメールをお送りし、集計後12月上旬に全データを公開予定です。

尚、アンケート項目などは以下の通り。


【取引データアンケート調査内容(主要項目)】

1. オンライン取引 口座数:口座(2009年10月末現在)
※10月末時点でのオンライン取引総口座数(証拠金の預託されている口座数、否累計口座数)。
2. オンライン取引 実働口座数:口座(2009年10月末時点)
※上記総口座数のうち10月末時点で建玉のある口座数 (本年より定義変更)
3. オンライン取引部門 預かり証拠金総額:円(2009年10月末時点)
※10月末時点でのオンライン取引部署預り証拠金総額。
4. オンライン取引部門 月間売買高:枚(2009年10月度)
※10月度のオンライン取引による月間トータルの売買高
5. 一日あたり平均注文件数:件(2009年10月度)
※10月度取消し・不成立なども含む一日当たりの平均オーダー件数
6. 一日あたり平均約定件数:件(2009年10月度)
※10月度一日当たりの平均約定件数(取消し・不成立などは除く)
7. 自社オンライン取引サービス内容の確認・修正など
※自社サービス内容について記入、及び追加・修正ください。

当アンケート後に各項目評価ポイント、及び一目瞭然コーナーを修正・更新いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


11月アンケートに併せネット取引評価ポイントテーブルを改定

11月実施ネット取引データアンケートと同時に各社サービス内容アンケートも行いますが、それに併せて「評価ポイントテーブル」を改定し、トータル190ポイント(これまでは192ポイント)にてアンケート後に再集計しランキングを行います。

今回のポイントテーブル改定では、

1.東穀取、取引仕法の変更(ザラバ→板寄せ)

に関連する部分を修正してあります。詳細につきましては以下ポイントテーブルにてご確認下さい(変更点は赤・青文字で表示)

▼商品先物ネット取引/一目瞭然:評価ポイントテーブル(10/20改定)

当アンケート後に各項目評価ポイント、及び一目瞭然コーナーを修正・更新いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


追随と価値

昨日の日経紙視点面では、「価格競争、衣料品で突出」として1,000円切るジーンズがなぜ登場したかなど載っていた。確かに一部ネット証券の手数料引き下げ競争ではないが、今年に入ってからユニクロがこの1,000円を切るジーンズを打ち出してから、イオン、ダイエーが800円台を打ち出し、次に西友がそれ以下を、そして直近ではドン・キホーテが600円台を売り出し完売状態だとか。

衣料品でも日常性の高いカジュアルものだから別段値段が安かろうが特に違和感があるというものではないが、一方では人気の高いDIESELなど10万円程度の品もあるし、ドルガバの派手にクラッシュ加工させ彼方此方リペアだらけのジーンズなんぞは一本20万円近くするから、それこそこんな着潰しの一本といっても様々である。

まあこの辺はこんな不景気でもフェラーリなど今だ受注を多く抱え、過去最高の販売台数なのと一緒で其れなりの顧客層を抱えているから他人事だろうが、キツイのは今迄の定番クラスか。産経紙で見かけたがリーバイ・ストラウス・ジャパンは大きく売り上げが落ち込み、ジーンズメイトも黒字から赤字に下方修正、ボブソンがブランドを企業再生会社に譲渡するとか。

今迄当欄では様々な値下げ競争のシーンに触れてきたが今回はジーンズ、しかし先鞭をつけたユニクロ柳井氏の「追随企業は自分の首を絞める事になるのではないか。みんなが低価格に集中すると価値はなくなり、価値がないものは売れなくなる」との一言が実に印象的である。


バブル創造過程の体質転換?

さて、今週一番気になったニュースといえばFUTURES PRESSでも既報の通り、東証とTOCOMが二酸化炭素の排出量取引市場の設立を目指し、来年春にも共同出資会社を設立する方針を固めたという件か。

民主党のマニフェストも追い風になってこの排出量取引でアジアにおける中心市場の地位を確立したいとの意図だが、当欄でも夏に投信を例に「環境バブル」としたようにこれが政策なら、一連の流れというか順序からはこれは間違いなく避けて通れない道か。

当然バブル醸造の過程として先ず市場創設だが、そこはデリバティブの存在が不可欠なのはいうまでもない。そうした意味合いにおいて一応のリスペクトなのか、TOCOMさんも共同出資でという格好になったのだろうがさて何処まで握れるのか。

しかしこの取引、EUが先行しているが実態の無いものに如何ほど透明度を持って来れるかだが、逆にそれが無いものほどバブルには好都合か。日本ではカーボンオフセットなどというのがようやく聞き慣れてきたものの、こうした点踏まえて内輪で盛り上がっているうちに外から包囲網がしっかり出来上がっていた等というのもあり得ない話ではない。

その辺はともかくTOCOMに話は戻るが、政策的なバブル創造ならたとえお零れでも可也おいしいビジネスになるのは想像に難くないが上手くそれに与れるのか、ひょっとしたら一般商品脱却を視野に入れたトンデモない体質転換を秘めているのかもしれないが現段階ではちょっと飛躍し過ぎな発想か。