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税の費用対効果

本日、政府・与党は追加経済対策に盛り込む経済産業分野の主要項目案を纏め、環境対応車の普及に向けた補助制度や省エネ家電購入に対してのポイント付与の仕組みを導入して需要を引き出す等が盛り込まれた。

環境対応車といえば欧州では既にこの制度によって新車のCO2排気量を減らす事に成功している事例があるが、本日の日経紙にも公的助成について触れておりカネの出し手となる購買層に直接税金投入する動きが漸く彼方此方で出てきたかなという感じで、今後新型車のリリースに合せ一石二鳥の効果も期待出来るか。

また、上記の家電にしても昨今の新機種はどれを取ってみてもエコや省エネを全面に謳ったモノばかりが目立ち、そうした部分では今後の対象拡大は大きな課題となってくるのではないだろうか。

だいたい本年度も世界的な金融危機による景気後退の影響で法人税収入減少は明らかで、とりわけ自動車業界なんぞはその中心でありこうした補助制度による需要喚起効果の期待度は高く、回復後の税収効果を臨めば無意味な道路の掘り起こしに投入するより費用対効果?がのぞめるのではないかと思う。


脱税の背景

本日の朝日紙には金属クズの取引に絡んだ業者の脱税容疑の告発があった旨が出ていたが、そういえばつい先週も所謂「ヒルズ族」の非鉄金属回収や同卸売りの二業者が東京国税局から東京地検に告発されたとの報道があったばかり。

共通するのはなんでも06年以降の中国好景気の影響で金属の市場価格高騰が売り上げを飛躍的に上昇させたのが背景となっている模様だが、そういえばこの時期といえば当欄でも採り上げたが金属泥棒が流行っていた時期、公園の滑り台まで無くなったのには呆れたものだが後になってこうした事が出てくると成る程と再認識させられる。

この脱税の背景になった錫からアルミニウム、銅、ニッケルまで何でも高騰していたこの非鉄だが、最近では年明けから三割近い上昇を見せ国内物も中国の買い付けが顕著になって来た銅とは対照的にアルミは軟調を強いられている模様で、やはりインフラ絡めて中国の影響力が依然として強い。

ところでこの非鉄の国内先物市場、既に先月中部大阪商品取引所のニッケルは上場廃止となりアルミニウムもヒッソリと休止になっているが、残ったTOCOMアルミ市場も本日は実質的に商いが先二本で50枚にも満たない超閑散、こちらはなんとも寂しい限りである。


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春の息吹

さて今週は期末、新年度と一寸バタバタしていたが、其の合間をぬって知人から御招待を頂いた春の行事の幕開けともいわれる『池坊展』へ行ってきた。

会場となった東京都美術館も久し振りであったが、しかしこの上野も季節柄もうあと数日で桜が満開という事もあって相当な混み様、100年に一度の危機の中でもまだまだ桜を楽しむ心と時間の余裕があるではないかとも思ったがこれも日本人の花見好き故か。

さて池坊、さすがその素材だけでなく器も実に美しい、竹筒に椿などはそれこそ和のど真ん中であったが、アンスリウムやストレリチアまたグロリオサなどトロピック?なものが多用されていたのは結構意外、そういえばこの竹筒にストレリチアや羊歯の組み合わせという作品があったが見事に融合していて私の今回の一番のお気に入りとなった。一方で旬ということで桜や木蓮を配した作品も幾つかあったが此れ自体のキャラが強いので素人の私にはどう合せようがなんとも違和感が拭えず、そうした意味では薔薇やチューリップも同様であった。

まあ今回は時間が取れなくて最終日になってしまった為に、ものによっては花弁が可也開いてしまい作品としてはそろそろ限界かなというものもあったが、いずれにせよ総じて素晴らしく心の洗濯には最高であった。


デイトレからエコへ

新年度がスタートした本日、全国各地で入社式が執り行われたが取引員も然り、今年は上場組も採用見送りや人数を絞ったりしていた模様だったが時事に出ていた恒例の社長挨拶も心なしか短く荒涼感が一層漂っていた感じがした。

その辺はさておき、今年の場合は厳しい言葉が並ぶ社長挨拶でさえ入社式で聴ける向きはまだマシな方で、この期に及んで突然の内定取消や自宅待機等々フレッシュマンには依然として厳しい現実が容赦なく襲い掛かっている様も続々と報じられている。

ホンの二年前には景気回復を背景にコロコロと転職などを繰り返す「デイトレーダー型」とまで言われた新入社員の特徴があったものだが、日本生産性本部によれば今年の場合はエコに関心が強く折り目正しいが使用時には育成の必要があるという?「エコバック型」であるとか。

しかしこんな時世に就活しなければならなかった方々は本当に間が悪いというか大変であったと思うが仕事も投資感覚が問われる時代、数年前だったか「会社選びは銘柄選び」というような事を書いた記憶があるが、将来のM&A、統合・再編まで視野に入れて臨んだ向きははたしてどの程度居たのだろうか?


La Multi Ani

バタバタしているうちに早いものでもう年度末であるが、今月は財源特別法が成立しそれに則した目新しい物としては高速道路通行料引き下げや定額給付金関係書類の封筒が中旬くらいに届いた事か。

この定額給付金、配るのに合せプレミアム付き商品券を発行する自治体が約700にのぼったらしいが、周知の通り海外旅行やら有名ブランド品の福袋やホテル等々12,000円を軸にしてこれ絡みの商戦が一斉にスタートし、さながらちょっと前のタンス株を狙えの金融機関営業の如くの様相だ。

焦眉の急である雇用対策をおざなりにしてバラマキと揶揄されたこの金でどんどん消費してくださいと威勢はいいが、数年後の増税負担を考えると「ただより高いものはない」とは昔の人はよく言ったものだ。果たしてこの使い道も上記に加えて本来の意としない預金の他に辞退、寄付等々なんとも焦点の定まらぬ提案が喧しい。

ただこの定額給付金、支給時期も自治体で違うし外国人は後回し的な扱いでマーケティングにしても一斉には出来ない部分もあるし、はてその消費刺激効果は如何ほどに。


調達と運用

本日の日経紙一面で目に付いたのは、早大が利付き学校債なるものを早ければ今夏にも発行する見通しとの件。

此処も他同様に金融情勢の混乱で外国債や投資信託を中心とする資産運用収入が3割程度減る見通しと記してあったが、先に日本私立学校振興・共済事業団が発表したところによるとこれ以外に私立大を運営する学校法人のうち65法人が08年度にデリバティブ取引を行っていたとし、13法人は運用状況の不振から「教育研究に大きな支障が生じる恐れがある」「現実に生じている」との答えを出していたとの発表があった。

話は戻って学校債で今回の件は利付きで発行するのが珍しいとしているが、もともとその与信に見合ったクーポンをがあって然るべきとは思うが、一昔前は保護者に対する購入圧力があったとかないとか?これで連想するのが融資先に暗に金融商品購入圧力を掛けたとの経緯で問題に挙がった事のある銀行か。

献金やら何やらで世間は喧しいが何処も調達と運用で苦心、投資家とのマッチングもキーになって来ようか。


3/30より新システム「相場ライフ」を開始、WEBもリニューアル

岡安商事は3月30日より取引システムを刷新し、「相場ライフ」として開始。併せてWEBサイトもリニューアル。

▼新オンライントレード「相場ライフ」について(PDF)


▼新オンライントレード「相場ライフ」の概要

相場ライフは「岡安くん」「ハーベストオンライン」を統合し、取引に関するコンテンツも整備。

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NewDealいろいろ

さて、この週末にはまた一つ上場企業が市場から撤退させられるが、その名も最近俄かに話題になっている政策名にも似た「ニューディール」、ヒッソリと消えゆく企業は近年増えているが同社の場合なんといってもあの『東証マザーズ』上場第一号銘柄であっただけに関係者は感慨?深い。

しかしココも記憶では一時1,000万円超を付けていた時期があったはずだが、昨年の末くらいからは1円カイ2円ヤリの繰り返しとはなんとも変わり果てたものだ。

1カイ2ヤリといえばここ近年は値上がり率上位には100%とか50%とかものすごい数字が並ぶが、ランキングされるのはなんのコトはない1円、2円といった一桁銘柄が多く、昨年の9月だったかトランスデジタルの件で破綻前に1円を付けていた異色さを挙げた事があったが、これも恒常化してくると目に馴染んでくるから恐い。

しかし上場企業が退場させられるパターンにもいろいろあるが、とりわけ新興企業のそれはデパートのように多岐に亘りモラル・ハザードについてつくづく考えさせられる。素人でさえも何年も上場ポストに居座れる不思議さを感じる向きは居ると思うが、これも広く見れば主幹事とか取引所側も何かコメントがあって然るべきのところこれまたなるべく触れたがらないとくるから困ったものだ。