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11月アンケートに併せネット取引評価ポイントテーブルを改定

11月実施ネット取引データアンケートと同時に各社サービス内容アンケートも行いますが、それに併せて「評価ポイントテーブル」を改定し、トータル185ポイント(これまでは177ポイント)にてアンケート後に再集計しランキングを行います。

今回のポイントテーブル改定では、

1. 注文関連>注文変更機能(未約定注文に対する指値・執行区分・期限等の変更)
2. その他取引サービス> システムトレード関連機能(分析・検証・自動発注等)

の2項目をポイント対象として追加してあります。詳細につきましては以下ポイントテーブルにてご確認下さい(変更点は赤・青文字で表示)

▼商品先物ネット取引/一目瞭然:評価ポイントテーブル(10/29改定)


当アンケート後に各項目評価ポイント、及び一目瞭然コーナーを修正・更新いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


売り切れ御礼

本日の日経平均は前場で7,000円の大台を割ったあと後場に入って5日ぶりに急反発となったが、自律反発とはいえ本日の日経紙一面にも出ていた緊急市場安定化策の一環としての株空売り禁止制導入に敬意を表し?てか幾分のカバーが入った模様。

まあ周りがどうこうというより先ず国内需給改善主眼というのも無理は無いが、例えば上記の空売り規制にしても昔の所謂「PKO」だの「PLO」なる造語が流行った時代を彷彿させるが、こんな値位置からショートを規制し折角の将来のショートカバーの芽を摘むのはどんなものだろう。

それでも何処かの取引所のようにこの際閉めてしまおうというのよりはマシかもしれないが、売買で成り立つ相場の一方を固めリクイディティを奪うばかりか結局のところ所謂好取組の構築を壊してしまっているようなもので反発してもより自然からかけ離れた人工的な物になってしまう。

また、時価会計の運用緩和にしても企業会計に対する信頼はどうなのというところで、何でも本来想定していない値でしたの一言で説明が付くようになればこれは地雷を静かに埋めてしまうようなものだが、取り敢えず今は何か出しておかなければならない時勢下でそれにタイミングがマッチするか否かのセンチメントだけが頼りといった感じ。

センチメントといえば本日は日本橋から銀座に移動する過程で幾つかのワールドカレンシーショップの前を通ったのだが営業中にも係わらず何処も暇そうな警備員だけが目立つ異様に閑散な光景、よくよく見たら何処も全ての外貨が底を突き売り切れなので受付終了していたという訳だったのだが、皆が右へ倣えで在るものはどう見ても縁が無いカレンシーだろうが全て買い漁るこれまた異様なセンチメントが蔓延している。


週明けから日経平均が26年ぶりのバブル後最安値更新等と他マーケットのインパクトが凄いのでなかなか商品先物も影が薄いのだが、先週末には中部大阪商品取引所が鉄スクラップ先物の活性化を目的に「鉄スクラップ市場利便向上委員会」なる初会合を開催している。

この銘柄、既に2005年の上場時に当欄では「〜どんな業界にも取引慣習というものがあって、一般に商品が新規上場する際にはこの部分を軽視した為に鳴かず飛ばずという経験を既に東穀や東工取もしている。」としたが果たして見ての通りM・Mで辛うじて生かされている状況、先月にニッケルが上場廃止になった際には「さて次は否が応でも鉄スクラップに対する対応が注目される」ともしたが、既報の通りなにやら試験上場期間が一年延長になった模様。

当業者も存続を求める声があるというので直近の納会を見てみたのだが、今月は平穏納会、と言っても残玉さえ存在しない中受け渡しがゼロ、無駄と思いつつ先月も見たが何処を見ても残玉も無く受け渡しはゼロ、いったいデリバリーがあったのは何時だったのだろう?

こんな調子なのでまた酷いのはこの納会当時の新断バラ価格は約3万円半ば、それに対して75,810円の納会価格のこの乖離がどうだろう、これは先月も同じで新断バラが約4万円半ば当時に納会が74,210円、「ニッケルは潰したのに鉄スクラップは何故延命?」とまるで昨今の米金融機関救済劇を見ているようだが、まあ一部で言われているようにいろいろ諸事情があっての事だろうが結局(鉄)クズだろう。


社会貢献商品

さて本日はある案件の中で所謂フェアトレード関連の提案書を拝見させて頂いたのだが、フェアトレードといえば直近で記憶にあるのが独自路線を貫く銀座の松屋か。

過日所用で立ち寄った際に目に付いたのが、夏場まであったDiorアクセサリーコーナーが消えて替りに「SHOKAY」や「Motherhouse」などが出店していた事である。

何れも設立数年で認知度は薄いと思うが、「SHOKAY」はヤクの毛を使ったニット物、「Motherhouse」はバッグ製品で両者とも安定買い付け・委託でチベットやバングラデッシュの生産者を支援するという立派なコンセプトを持っている。

そういえば今年の初めだったか「ワクチン債」なる金融商品について当欄で触れた事があったがこれもSRIでそうした範疇か、こうした金融・ファッション・食品等々、またDMでもCRM(cause related marketing)を謳った物が日に日に増えてきたが個別ではいろいろ個人的に違和感を感じる物あれど各々を通じてのメッセージ効果も期待したいものだ。


円キャリーの落し穴

本日は品川界隈で先週から来日しているヘッジファンドの関係者とランチ、彼は春先からあのアイスランドの破綻の可能性をいつも話していたのが記憶に新しいが、アイスランドといえば朝日紙あたりも取り上げているように今同国を襲っている恐ろしい事といえば所謂円キャリーで作ったさまざまなローンの返済額がこのところいきなり倍になっている事だ。

カラクリは今更言うまでも無く同国通貨クローナの暴落、まあその金利差を見れば今迄一度も見た事の無い通貨であろうが為替差損の注意書きであろうがそんな事は目に入らないまま円の選択というのもFX取引よろしく解らないでもないが、円キャリーが成立する大前提そのものがあまりにも甘く見られていた点は否めないだろう。

本日はまた折りしも一段と各国通貨が急落、この辺の次の展開もまた彼からいろいろと聞かされたがまるで既定路線のように語っているあたりが上記の件然り、リーマンの件然りで今迄曲りなりにも具現化しているだけに一層不気味に感じる。

そういえばここ品川も駅前に老舗の「京品ホテル」があるが、リーマン破綻の余波から小会社サンライズファイナンスは破綻した事で事実上廃業の憂き目に遭っている、もう少し小粒?なところでは当欄でも触れたアーバンコーポレーションの破綻であのミシュランで一つ星を獲得したフレンチの巨匠アラン・デュカス氏のビストロ「ブノア」が突如として消えた件もあったが、まあまだまだこれからか。


利権のネタ

本日とある所でダマスカスナイフなる物を見せて頂きその波紋の美しさにはとても感動したのだが、ところで同じナイフでも本日政府は殺傷能力の高いダガーナイフ等刃渡り5.5センチ以上の刃物の所持を禁止、銃器所持も規制強化を閣議決定した模様。

これらもともとは痛ましい事件を契機として俄かに持ち上がったものだが、問題はこれでまた法規制が増えその都度規制実行と称して人と予算が適切に使われるか否かである。

この辺に関してはコンビニ等に思わぬ売上効果を齎したあのタスポも無視出来ない存在、混乱の多いわりに未だにその導入効果が疑問視されているがこれに係わるカネは軽く1,000億円規模に上るとか、消費側の選択肢があるにしろこうした費用も税に紛れさせ捻出されているし財務省絡みの天下りやら何やらでこれまた結構な利権である。

ところで何時だったか総務相がネット上の犯罪予告検知ソフトの開発費には数億円かかるといった報道を見た向きが殆ど費用をかけずに同等サービスを製作した事が話題になった事があったがネタがあれば増殖する官の肥大、今迄もイロイロなカード類でもその手の話はあったが一体何の為の税なのだろう?


狭義の視点

週明けの日経平均は続伸し辛うじての大台乗せ、特にこのところ値嵩優良株が異常な安値云々と煽る?記事が彼方此方に目立つ事からこの手に買い物が集まった部分もあるだろうが、そんな時世だけに日曜の日経紙には投信の確定申告についての記事があった。

さてこの税制改正であるが、先週には自民党あたりが現行の証券優遇税制を09年以降も延長する方向で検討に入っている旨報じられているが、時事が報じたフィディリティ退職・投資研究所によるアンケート調査では実に67.9%が新証券税制を「評価しない」と回答している事が明らかになっている。

もともとまやかしめいた税制は昨年末や今年の8月だったか何度か当欄で触れた事があったが、ちなみにこのアンケートの理由で2割以上に上ったのが確定申告が必要になるというもの、まあ株券電子化にしてもこれで株式保有補足が全て可能になり売買履歴を全て筒抜けにするわけで、「ある」部分のリクイディティが削がれる可能性も大である。

暴落による所謂自律修正一巡後からのモチベーションが一番重要だが、こうした机上で作られるものもまた大きく影響してくる事の認識はあるのだろうか?


消費パイ縮小

さて昨日の日経紙には主な小売・外食各社の連結業績が発表されていたが、中でも百貨店は軒並み二桁減益で後に更なる下振れ懸念が出ている。

ところでこの百貨店を巡っては既に三越と伊勢丹・大丸と松坂屋・阪急や阪神等々の統合を今迄触れて来たが、先週末に既報の通りこの阪急阪神を擁するH2Oリテイリングが今度は単独路線を貫いていた高島屋と業務・資本提携を結ぶ方針を固めている。

まさに関西連合といった感じだが、昨年の夏に当欄にて「百貨店再編劇序盤」というタイトルを冠した覚えがあるが、首都圏の激戦区においては大手でさえ数十年の消費を眺めてきた店をどんどん閉鎖、もともとが「攻め続けるしかない」とも言われる形態なわりに差別化の難しさからリスキーな投資となる確立が高いだけに、こうした統合も今の時世では自然な流れだろう。

こうなると残る単独路線を貫くところの動向も気になるが、それはそうと閉店する三越池袋の跡にはヤマダ電機が進出とか、一頃は勢力の移り変りをよく示しているともいわれた風景だが家電量販店も構造的にはいずれオーバーストア、この業種もまた再編が吹き荒れるか。


躊躇するスポンサー

本日は所用があって日比谷界隈へ出掛けたのだが、何気に本社前を通り過ぎた時に改めて思い出されたのが先週末に生保では東京生命以来7年ぶりの破綻を演じた大和生命であった。

同社の場合は珍しく?も朝方に突然この発表をしてマーケットのセンチメントを更に悪化させてくれたわけだが、何でも予定利率の都合やら高コストやらのカバーの用からオルタナティブ系のハイリスク投資に可也の割合で傾斜しており昨今の市場混乱でとどめを刺されたらしい。

そういえばここの社長は今はその名が無くなった日興出身らしいが、記者会見では想定外の市場混乱でしたと証券マンらしい迷言は如何にもという感じ、しかし当初は債務超過ではないとかソルベンシー・マージン比率も前のものを持ってきたりという一部報道のいい加減さが目立ったが、それにしても財務情報のディスクロ遅れや金融庁の検査等々迅速に公表すべきが為されず一般としても個別で更なる調査能力が要求される。

優良なスポンサーを速やかに確保と保全管理人のコメントがあるが、例のドル箱ともいわれるアリコでさえも財務ディスクロが精査中とかで不透明な部分があり本命視される筋も躊躇し始めたとか、大手でさえこの状況下同社の難航は想像に難くないか。


日本勢は買い物上手か?

日経紙の休刊日にもかかわらず今日は特別号外まで出してその世界規模の金融危機対策を報じていたが、一先ずこれを評価したのかどうか見ての通り市場は週末とは全く逆の動きを演じていた。

さて金融系一連の株価暴落で市場が疑心暗鬼となっていた例の三菱UFJのモルスタへの出資だが、二転三転しながら結局直前では全て優先株にする事でもう後へは引けなくなっていた事態を乗り切り市場からは敬意を表される形になっている。

まあここ直近で国内各行も保有株損失から業績修正が相次いでいたが、モルスタが予定の約半値にまで暴落していればそれこそ払い込んだ途端に減損処理が待っている訳で既定路線だったとも言えるが、バブル時には疎まれた米国買いが今や感謝される時代へ、この一連の?借り?で今後世界の金融市場をリードしてゆく存在になるか否かである。

何より相手は海千山千の外資、前にも少し触れた国内最大級の証券会社構想然り、同じ証券では野村がリーマンのアジア太平洋部門引継ぎ完了とも報じられていたが「安い買い物」と評判しきりだった人材もここから水面下で草刈が熾烈になるとの見方も一部ある。タダより高い物は無いとも言うが・・・・


歴史に残る一週間

街の金木犀が妖艶な香りを漂わせる中、今週もマーケットの激震には拍車が掛かっていた。

ダウの10,000ドル割れ、日経平均の10,000円割れや昨日の歴代3番目の下落率となった952円安の暴落、各商品市場の暴落、各国通貨の暴落、全銀行の国有化構想もあれば彼方此方で取引所を閉鎖してしまう動き、そして世界10中銀同時利下げという異例の事態等々と、史上に残るであろう事例が矢継ぎ早に起こった歴史的な一週間であった。

問題があまりにも大き過ぎて個別で云々言っても意味がないが、トリガーに過ぎないにしろリーマンを潰してから影響が此処まで拡大するのを当初安易に見た罪は果てしなく深い。

そのリーマンだが、今週の公聴会ではCEOがつらつらと恨み節を語っていたが、何処かの力士よろしく追放されたらもう何でも喋るよとばかりに今後いろいろな件が発覚するのだろうか?

しかしリーマンCEO始め数百億円規模の報酬を取っていた戦犯?の株式評価が紙屑同然になってほくそえむ向きも多いだろうが、富裕層だけの問題でなく今回はこうした件の弊害が何れ一般人にまで及ぶのは必至、センチメントは妬みが喜びに変りまた恨みに変化してゆくか。