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TOBに端を発し連日話題に事欠かないが、週明けは経産省キャリアが産業再生法絡みのTOBに絡んだインサイダー取引でSECに告発された報道があった。
悪い表現をすれば情報は一流であったが妻の口座を使う等、張り方が三流もいいところで未だ未だ素人であったというところだが、挙げられるのは大方このパターンが多い。
また値上がりで幾ら取ったとか「買い」に傾斜しているが、見ているところでは「売り」のインサイダーの方が数では多いようにも感じるが、これらは殆ど表面化していない。
WTIは6日続伸、55ドル台を舐めに行き過去最高値に迫る勢いとなっている。TOCOMの活況はもう周知の通りだが昨年登場した時に当欄で触れた事のある「石油ワラント」もなかなかのパフォ−マンスとなっている。5月満期の2回モノは2週間で約2倍化を達成しており、なお上昇途上にある。
TOCOMのアウトライトが怖いという向きでも、こうしたモノと組み合わせれば変則的な合成先物に似た物が組成でき、軟派ながらリスクを低減出来るポジション構築も可能となる。
TOCOMが石油オプション創設にモタモタしている間にこのような物で合成ポジションを考えてみるのも面白いかもしれない。
本日の時事には同社が主催した商品アナリスト会議におけるTOCOM専務理事の講演が出ていたが、要約は法改正で浄化による利便性向上を謳った物であった。
中でビジネス形態の変貌を挙げていたが、実際プロップやIB等に近い物は既にいろいろなスキームが幾つも構築されている。
他各社判で押したようにコングロマリット論を打出しているが、この辺は逆に何故今迄為されてこなかったのかが不思議と言えば不思議な事の一つである。
日経平均は9日ぶりに反落となったが、12,000円を手前にして思惑が二分されるところでもある。
最近はデイトレーダーの著しい増殖に比例してオプションマニアも一頃からは比べ物にならないくらい多くなったが、一昔の買い一辺倒時代から現在はセルボラ狙いもけっこう多めにポジションを抱えている模様で、取引員系会社の顧客もこういった傾向が強い。
マクロを掴むのにはこういったところが意外に指標になっているのかもしれない。
本日は東証が所謂、超大型株式分割を自粛するよう上場企業代表者に対して要請との発表があった。「自粛」とは何ともグレーだが、ここ最近矢継ぎ早に規制や新案が飛び出している。
一方経産省では敵対的買収に対する防衛策指針に関する件等例示とこちらも株式関連モノ。
以前にもコメントしたが未だ日本はこの手においては甚だ途上国、ガチガチに守り固めれば少しは動きも大人しくなるだろうがファンド系が絵を描いた案件はもう可也の部分刈り取られ、次のターゲットへと移っている。