不信指標

本日の日経紙夕刊一面には「金21年ぶり高値」との見出しで、バリュー型の商いよろしく退蔵系の売却が嵩んでいるとの記事が出ていた。

この辺は文中の例でもそのスパンの長さから読み取れるが、曲がりなりにも原油安で株が高い等従来の教科書通りの材料に反した部分がある中をジリジリと此処まで上げて来ているのは事実で、単に国内事情の円安の恩恵だけでは無い感じがする。

潜在的なドル不信や、今騒がれている日興コーディアルに見られるような会計不信等々、つい最近も書いた不確定リスクの増大を静かにそして如実に表しているようにも見える。

やはり「誰の負債でもない金」はこうした時代には映えるか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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