指定席

さて今週は東穀取の理事長退任会見があったり、東工取の新専務理事就任の報道も目に付いた。

東穀取の理事長後任には元農林水産事務次官、また東工取の新専務理事には元経産省審議官とほぼいつもの指定席というコースであるが、先に東証が自主規制組織トップに元財務省事務次官を推した時に様々な物議を醸し出したのが記憶に新しい。

天下り人事もまた証券とは事情が相違する部分があるにせよ、先の経済財政諮問会議のワーキンググループでは監督官庁と取引所の関係を規律あるものにする為に、取引所への天下りを制限すると共に上場商品に関する主務大臣認可を廃止、取引所の自主規制に任せる等の抜本的改革が必要であるとしている。

市場間競争の厳しい状況を創造する機運が高まる中を、この辺が動かないことにはグローバルな流れから取り残されるのは必至と見られるが、その道のりは遠いか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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