恣意的価値観

そういえばたしかTVEか何かで見掛けたのだが、女性へのプロポーズの経緯を詳細に追う民放の人気リアリティショーで、フラれてしまった男が5日後に相手の女性を刺してしまった事件が発生、視聴者協会会長が「TV製作者は視聴率を上げるために人の心を操作すべきでない事を学ぶべき」と先週この番組に対し打ち切り要請になった旨があった。

しかしこの手の愛憎・カネ・美などへの欲望をネタにしたリアリティショーは多く存在するが、米国等のそれらは各種団体や番組クライアントから訴訟が絶えない等、他より群を抜いていろいろな意味で凄いし曝け出させる技に秀でているので不謹慎ながら確かに見る側は面白い。

日本もリアリティを売りにする番組は昔から幾つかあったがどれもこれもソフト過ぎて米国あたりでは誰も見ないだろうと思うが、まあその辺は兎も角考えてみれば或る意味こうしたリアリティショーは逆に通常の価値観とか行動基準がけっこう恣意的なものであったのかという事に改めて気付かせてくれる一面があるとふと思った次第。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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