米の山一?

先週は足利銀行に触れたが、同じ金融でも世界でここ市場の話題を攫ったのは米国五位のベアー・スターンズがJPモルガンによる救済合併を受けた事だろう。

新聞でも同様の事が報じられていた物もあったが、約40年ぶりの非銀行救済という事態で真っ先に頭に浮かんだのがあの山一の日銀特融、当時富士銀に貸付られたモノを山一に又貸ししたのに酷似しているではないか。

そういえば山一自廃の時は確信犯的な関係者が挙って同社株をカラ売りに走っていたのが思い出されるが、ベアー・スターンズも年末には約170ドルから先々週には約60ドル、そして結局は2ドルで株式交換であるから10億ドルの価値の本社ビルやPBRも何もあったものではない。

PBRといえば東証一部のそれも一倍割れが六割に達した旨を日経紙で見たが、昨今その三分の一とか四分の一とかなると元の資産自体が疑わしい、まあ何れにせよたった六日で株価が名門大企業を潰す具体例が久し振りに出たわけで改めて金融の取り付けの怖さを露呈した形だ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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