旬の広告

金融大地震と激動の先週はAIGの公的救済という形で一応彼方此方に余波を残したまま凍結?状態にしているが、取り急ぎ刷りまくりでドル減価云々といってられる場合ではないようだ。

ところで外資系生保幹部と昼食を取ったのだが、彼に言わせれば確かにこれだけの大会社の急転直下には驚きであったものの、そもそもが一般の保険を預かる会社がこの手の一連の保証業務にまで手を広げていた事自体が予てから異常だったと。

また週末だったか同社が顧客向けに出した全面広告にて、今回の救済は事業基盤の強さと重要性に対する信頼の証という一文には苦笑したらしいが、更には国内モノで幾つかの某社なんぞはいわば二度も事実上破綻の憂き目に遭ったわけでいまさら大量流出等のパニック的なものも無いだろうとも言っていたが、それでもこの休み中の大手紙にはここぞとばかりに全面広告含めた営業を謳うものあり財無力を謳うものありと何社もの生保広告が嫌でも目に付いた。

この夏場にもガソリン高騰で車をいあまり乗らなくなったでしょう、走行距離が短くなったのならウチの保険に注目とかまあよく捻じ込むなと思ったりしたが、そういえば一昔前にバブル崩壊で日経平均が暴落していた最中にピットらしき風景の中で料金の安さを謳って「全面安」を連呼する女優のCMが証券取引所から苦情を受けた事もあったなと懐かしいモノもふと思い出したりする此の頃だ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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