躊躇するスポンサー

本日は所用があって日比谷界隈へ出掛けたのだが、何気に本社前を通り過ぎた時に改めて思い出されたのが先週末に生保では東京生命以来7年ぶりの破綻を演じた大和生命であった。

同社の場合は珍しく?も朝方に突然この発表をしてマーケットのセンチメントを更に悪化させてくれたわけだが、何でも予定利率の都合やら高コストやらのカバーの用からオルタナティブ系のハイリスク投資に可也の割合で傾斜しており昨今の市場混乱でとどめを刺されたらしい。

そういえばここの社長は今はその名が無くなった日興出身らしいが、記者会見では想定外の市場混乱でしたと証券マンらしい迷言は如何にもという感じ、しかし当初は債務超過ではないとかソルベンシー・マージン比率も前のものを持ってきたりという一部報道のいい加減さが目立ったが、それにしても財務情報のディスクロ遅れや金融庁の検査等々迅速に公表すべきが為されず一般としても個別で更なる調査能力が要求される。

優良なスポンサーを速やかに確保と保全管理人のコメントがあるが、例のドル箱ともいわれるアリコでさえも財務ディスクロが精査中とかで不透明な部分があり本命視される筋も躊躇し始めたとか、大手でさえこの状況下同社の難航は想像に難くないか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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