広告と世相

昨日は電通の09年4-6月期連結決算が発表されたが、企業広告の急減が直撃し営業利益が70.9%減少の13億円と大幅な減収減益となっていた。それもそのはず報道されているもので、昨今の景気悪化の影響で昨年の国内総広告費は前年比で約5%ほど減って5年ぶりに減少したとか。

そういえば電車に乗っても心なしかスペースが目立つように感じた時期もあったが、以前に読売紙が報じていたところによるとこのうち交通広告費は前年比で約4%減ったとの事、なんでも07年まで5年連続で増加していたが中吊り広告の減少が響いた結果6年ぶりに減少に転じたらしい。

ところで広告は世相を反映するものが多いというが、昨年面白いなと思ったのは大手塾の広告にあった某中学の入試問題で「原油価格の高騰が続けば生活にどんな影響が出るか、またそれに対してあなたはどのような対策を講じるのか具体的に説明しなさい」といった旨が出ていたのを思いだすが、商品総値上げを逆手に取る形でチケットの値下げを断行しましたというシアターあり、株が暗かった年末には?蕪?の絵を挿して「株の時代は終った・・・牛の時代が始まった」というようなモノも・・

しかし入試まで模範解答でエコに関連付けが為される等、より世相を問う件に変遷しつつあるモノもあって面白い。現状、各方面の復活期になる過程で今年はどんなモノが出て来るであろうか?


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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