Big Mac指数事情

さて、先週末の日経紙「日経平均で読む株式市場」には欧米機関投資家が日本株に対する投資成果を本国通貨換算で評価している旨が出ていたが、これでフト思い浮かんだのがビッグマック指数の類。

このマクドナルドといえば先週まで店頭にはビッグマックを200円で販売する旨が謳ってあったが、こんな独自の値下げもあって各所ではこれらを基に1ドル約53円が購買力平価である旨が彼方此方散見される。しかし余談ながら六本木にアービーズがあった頃に比べてみると随分とビッグマックも安くなったものとしみじみ。

この1ドル約53円という相場が一人歩きしているが、いろいろフェアバリューで測ればユーロ圏での相場などから計算すればまだユーロ相場の評価はオーバーバリューというコトに。アジア圏では実質緩やかな切り上げとなった元など、その販売価格から同様に測れば可也のアンダーバリューという結果が出て来る。目下政府がどういった円高抑制策を取るか注目されているが、いろいろ参考にすべき点は多い。

しかし、マクドナルドが相次ぐ牛丼の値下げ戦争が繰り広げられているのは対岸の火事ではないとの危機感から独自の事情で起した措置から斯様な計算が横行するなら、やはりそれぞれの国で流通する同じ財・サービスを複数選択しバスケット物価指数で比較するオーソドックスなモノへ生真面目な向きは回帰してゆくのであろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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