卓上論者でも当たる年?
さて、本日の日経平均も政府・日銀の連携強化による強力な金融緩和策への期待から続伸しての引けとなった。一昨日の日経紙にも株価見通し上げ相次ぐと出ていたが、こうなると上がってきたから上方修正、上方修正されたから上がるのスパイラル現象となり楽観ムードが蔓延してくる。
見通しといえば日経恒例の「経営者に聞く今年の見通し」は、昨年の大納会を年初来高値で締めた株式の急騰によって判で押したような年末高という大半の回答が当たってしまったという珍事?となった。
こんなまぐれ当たりから今年の見通しもどれだけ風呂敷が広げられるのかと思っていたのだが、意外にも年明けの日経紙のそれは大手証券など恒例の年初安・年末高という数年間続いてきた「お約束相場観」が今年は一寸違っていたのが印象的。有望銘柄にしてもアベノミクスにおけるその経済人脈から、昨年まではキャピタルゲインという観点からは相手にもされなかった重厚長大銘柄等これまたどの程度をもって有望というのかどうかだが当たってしまう?かもしれないなと。
ともあれこうした機運で長年眠っていた資金や口座が喚起され血の巡りが良くなるのは悪いことではない。劣悪環境下での企業努力から強靭な体力を構築しリバウンドでも経済も回るようになれば、あれだけ散々云われていたリーマンショックやら欧州危機まで必要悪だったとの論が出てくるから面白い物だ。