にわか蔓延

さて、昨日の日経スペシャル・ガイアの夜明けは「ニッポン買いは続くのか!?」として、アベノミクスに乗り遅れるなとばかりに熱狂する投資家や、それらを取り巻くビジネスと業界についての放映があった。

総じて普通に直近の流れを撮したものであったが、冒頭のセミナーに精力的に参加しおそらくは対面であろう取引を再開する中高年層を見るに、漸くというか狙いであったタンス預金の類が動き出したといった感じ。また、お約束というか「主婦が恋する・・この魔力」としてまたぞろ甦ってきた“ミセス・ワタナベ”の類である主婦が10万ドル、20万ドルといったFXの注文を出している姿もあったが、こういった映像を見てまたこの手の層が増殖し嵌ってゆくのは想像に難くないというところか。

また台湾の富裕層が日本の不動産を円安効果で昨年より2割安く買えるということで狙いを定めている旨もあったが、なるほど内から見るのは違った視点で映し面白かった。しかし外国人投資家の視点も日経編集委員が今後日本の成長戦略をどう打ち出すか、混合診療等の解り易い規制緩和がなされるか否か等と例を挙げ指摘していた通り、まさにその辺が今後キーになってくるだろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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