89年の歴史に幕
所用で銀座に出掛けた際にちょうど前を通って気付いたのだが松坂屋が閉店していた。この松坂屋銀座店、周知の通り複合商業施設に建て替えを行う為に先月いっぱいで89年の歴史に一旦幕を下ろすことになった訳だが、閉店セール期間の4-6月売上高は昨年度売上高の8割を稼ぎ出す盛況ぶりだった模様だ。
銀座という好立地に加えて世間はアベノミクス効果で消費が刺激されている折、タイミングが良かったというのもあるが、日経MJではその企画力を謳う記事もいつだったか目にしたことがある。それは兎も角も今後近隣の大手は、此処に入っていたブランド誘致に乗り出すなど顧客の取り込みに躍起になるのは想像に難くないか。
三年ほど前には、「フォーエバーー21、そしてうふふガールズ、はてはラオックスまで導入するなどルビコン川を渡ってしまった」とこの百貨店を書いたことがあったが、一先ずこういった感じになった。しかし人気があったキッチンスギモトなんぞはどうなるのだろう?この近所では京橋方面に歩くこと数分、あのホテル西洋銀座が閉館後のガランとした佇まいを見せているが、また一つこの界隈にガランとした風景が現れることになる。