いろいろな事情
本日の日経平均は円高進行で急反落となったが、そんな中でもストップ高まであと一歩に迫る勢いと逆行高していたのがネットオークション等の分析サービスを行うオークファン。先の分割後からはや株価倍増に迫る勢いの急騰を見せているが、オークション関連上場企業といえば先月末にシンワアートオークションが東京国税局の税務調査を受け、2011年5月期までの3年間に約4,000万円の所得隠しを指摘されていたことが発覚した件があった。
この一件、オークションで出品者の名前を他人名義で出品するなどして名義を伏せる見返りに別口の手数料を得ていたものを申告しなかったというものだが、この手の商慣習?は氷山の一角で美術品市場では日常茶飯事であると聞いたことがある。
考えてみればそもそも代々受け継がれてきた美術品の類にご丁寧に領収書も添付してあるケースなどは稀であろうし、出品者もいちいち表舞台に出るのを嫌がるパターンが殆どである。著名な美術展でもよく個人蔵というプレートを見かけるがオークションの裏には魑魅魍魎の背景が隠れる。