よくある事件
本日は、伊藤忠商事の出向社員が会社の資金約7億円を横領しFXにつぎ込んでいたとの報が各所で報じられていた。FXもすっかりポピュラーになったこともあってかここ近年は着服した会社の資金のつぎ込み先が判で押したようにFXというパターンが非常に多い。
ザッと拾っても昨年は京都の産業ロボット会社経理担当者が会社の資金計1億円超を着服、名古屋の鋼材販売会社の管理部長が会社の資金約3億円を着服、その前は山形の元経理部長が会社資金約9億円を着服、更にその前は近鉄子会社経理課社員が会社の資金10億円超を着服、何れもつぎ込んだ先はFX取引と報道されている。
大きなところでは預金管理を請け負った不動産ファンドから30億円もつまんでFXにつぎ込んだ公認会計士も居たが、規模の大小はあれどやはりというかどれも経理関係の人間で内部統制がそれなりにありそうな会社で何故こんな容易に犯罪が成り立つか不思議でもある。
これは投機している本人に聞いてみなければわからないものの、推測するにやはり一刻も早く元に戻さねばならぬヒモ付だからだろうか、不安定な精神状態で短期決戦の大勝負で臨んでしまい報われない投機になってしまったパターンが多いのかもしれない。そう考えるといろいろ出てきている条件付きながら面白そうな信用取引のサービスも心理的にはこれと似た部分もあるなとも思ったりする。