新興双璧
連休明けの株式市場は小幅に3日続伸となったが、個別ではオンコリスバイオがストップ高、オンコセラピーも急騰で年初来高値更新とオンコのコンビが仲良く動意づいていた。ところでこれら共にマザーズ銘柄であるが、先週末の日経紙には「マザーズ、代謝する市場へ」と題し、今月で開設15周年を迎えた新興企業向け株式市場の東証マザーズが新陳代謝を促すべく改革に乗り出した旨が載っていた。
ご存じマザーズといえば上記のオンコペア以外にも大物ミクシィを擁する市場であるが、卒業していった企業にはサイバーエージェントや飛び級で卒業したグリーなどこれまたかつてマーケットシェアを握っていた銘柄群が並ぶ。卒業といえば06年のライブドア事件の反省を踏まえ3年前に設けた制度に基づき、上場後10年経過した企業に対し市場選択を促す制度にも触れられていた。
この制度が盛り込まれる直前に当欄では「機動的な資金調達重視もいいが食い散らかしが出来る抜け穴もまた多し」と警鐘を鳴らしたことがあったが、この市場で上場第一号となったニューディールとインターネット総研共に上場廃止となり今は市場にその姿は無く、それ以降も良くも悪くも話題を浚う銘柄が多く輩出されてきた。
今日から先物がスタートしたJPX日経400でも当初はマザーズから2銘柄が選定されていたが、そのうち上記のサイバーが一部昇格となったものの現在はゼロ、同じ新興でもジャスダックとは毛色の違うモノが多いが今後どう棲み分けが為されてゆくのか非常に興味深いところである。