温泉からキノコまで
本日の日経紙企業面には「脱・創業家へ奥の手」と題して、東証二部上場の雪国まいたけに米投資ファンドのベインキャピタルが全株取得を目指して最大約88億円でTOBを実施する旨が出ていた。
最近では大塚家具で創業家のゴタゴタが続いているが、此処も長年創業家と外部招聘組との間のゴタゴタが絶えなかったという事が背景になっている。既に昨日の寄り前にTOB話が報じられていた事でここ数日新安値近辺をウロウロしていた同社株は買い気配スタートとなったが、意外だったのは寄り後にストップ高まで買い上げられ引け値もほぼその近辺で終わった事か。
とはいえ果たしてTOB価格に寄せる格好で本日は急反落となったが、最近この手のTOB話では予定価格以上まで買うパターンが多い。かつて幻冬舎がMBOを表明した時のような突如としてのファンド出現というパターンとは違うにしろ、今回の場合すかいらーくの立て直しで再上場を成功させ最近では大江戸温泉も買収表明したベインのネームバリューにプレミアムが乗った格好となったか。