創業家彼是

さて今週は石油限売りで国内2位の出光興産の創業家が、来年4月に予定している同5位の昭和シェル石油との合併に反対を表明する事態となった事が報じられている。所謂「社風の違い」がネックになったというところだが、株主総会日に反対を表明するという異例の事態になった。

しかし最近のニュースでは上場企業の重要案件にこうして創業家が絡むケースが多い。いまだ揉めている大戸屋ホールディングスも役員人事を巡って創業者一族が株主総会を前に経営陣に噛みついたのが記憶に新しいが、昨日の大手紙全面広告が一際目立った匠大塚や大塚家具にしてもいまだ世間の関心を集めている。

これら兎も角も上記の統合が白紙になれば経産省の国の資源エネルギー政策を睨んだ再編青写真は見直しを余儀なくされるという事になって来るが、まさにEU離脱で再度の憂き目に遭っている原油価格に需要減と併せ三重苦の構図を今後どういったシナリオで切り抜けてゆくのかこの辺が注目される。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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