ビックリ十大予想・2017

さて年が明けると一昨日に当欄で取り上げた日経紙の「経営者が占う今年」の特集と共に米投資会社のバイロンウィーン氏の「十大予想」も一部で話題になる。当欄でも2014年と2015年の年初に取り上げた事があったが、自称的中確立50%とはいうものの昨年は無難なところが幾つか当たったといったところであった。

というワケで今年はザッとしたところで円が1ドル130円に、ポンドは1.10ドルへ下落、人民元は1ドル8元に下落、WTIは大部分の間60ドル割れの水準で推移、S&P日500種は12%高、日本の実質成長率は数十年ぶりに2%を超え日本は年間の株価上昇で他の先進国をリード、そして欧州にポピュリズムの広がりとも触れている。

前にも書いたが、大方のアナリスト等という輩はある程度のレンジを移動平均に絡めたような横並びの無難予想を謳うが、一方でビックリ予想というのは可也乖離した設定にするだけに当たった時の話題性があるというもの。

昨年は前述のようにブレグジットやトランプ候補の勝利などビッグイベントにおいて番狂わせが続出し、氏もポピュリズムの広がりを予測している通り今後もこれが世界を席巻し常識崩壊の傾向が続くとなれば乖離した設定部分に抵触する率も高くなり、ビックリ予想も次第にそのビックリ度合いの新鮮味が薄れる傾向になってくるかもしれない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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