商戦と食品ロス
立春を過ぎても例年より厳しい寒さを感じるが、先週末には近所の彼方此方の神社では豆まきなど節分行事が行われ結構な賑わいを見せていた。斯様に豆まきは昔から定番となっているが、近年でははや年明け早々からでは一段と立派になった恵方巻のカタログなど大手百貨店など中心に案内が喧しい。
実際そうした営業努力も奏功してか大丸東京店等は昨年の売り上げが三年前からの比較で約2.5倍まで膨らんだ模様で、今年は実に150種類の恵方巻を揃えその中身もかつてなかった高額モノから西洋銀座のガレットを使った西洋ロール、崎陽軒のシウマイ恵方まんなど和洋中の垣根を越え何所もこの商戦に乗ろうとの意欲が窺える。
さてそんな一方でコンビニやスーパー向け大量発注の弊害で、ノルマや売れ残り余剰商品の大量廃棄等の問題も昨年あたりから取り沙汰されるようになって来た。こうした問題に絡んでは某スーパーが出した「もうやめにしよう」との意見チラシも話題になっていたが、あのゴディバもバレンタインデーを前に日経紙で「日本は、義理チョコをやめよう。」との衝撃的な全面広告を出しており、今後市場が拡大するに連れこういった一石を投じる事例も増えてこようか。