コードはRACE

本日の日経紙企業総合面には「フェラーリ、変革に媚びず」と題して、イタリアの高級車メーカー、フェラーリが今月発表した17年12月期決算で売上高が前期比10%増、調整後営業利益が23%増と所謂富裕層の絶大な支持を得て同業他社比でも突出した好調ぶりの様子が出ていた。

当然乍ら株価の方もこれに連動して上昇率もまた突出しており16日には上場来高値を更新、3年前に上場し16年から直近までの上昇率もまた同業他社を遙かに凌ぐ2.2倍の上昇率となっている。日本で年間僅か数百台の販売台数の会社の時価総額がそれこそスズキやスバルとほぼ同じというのも、やはりオンリーワンの存在で他とは一線を画しているのに他ならない。

同紙では創業70周年イベント競売のコメントで自動車ジャーナリストがもう二度と手に入らないの焦りが価格を吊り上げていると出ているが、差し詰めこの辺は値崩れするどころか中古でもモノによっては新品購入価格以上で幾らでも引き取ってもらえるエルメスのケリーやバーキンに通じるものがある。

今年は史上初めて9,000台超を販売する計画というが、同社会長は5年前には短期的な販売台数よりブランド価値の維持を優先するため生産抑制の姿勢を明確にした経緯がある。ブランド構築に勝負を賭け海外展開に打って出る本邦勢も多いが、変革に媚びない姿勢とは何か同社から学ぶべき点は多い。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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