ライオンズTOB
本日の株式市場は先週後半の急落に対する自律反発期待からの高寄りの動きもむなしく寄り後には早々に値を崩す展開となったが、そんな中で1,300万株もの成り行き買いを残して比例配分のストップ高で引け異彩を放っていたのが大京株であった。これは周知の通り先週末にオリックスが同社に対してTOBを実施すると発表しその価格にサヤ鞘寄せしたもの。
オリックスと一体化する事で住居と商業施設を一緒に開発するような案件で共同入札に動き易くなるなど相乗効果が見込めるというメリットも出て来るが、しかし大京株といえばバブル期には度々乱高下を演じ一頃は仕手株扱いの時期もあったものだが、そんな懐かしい一幕も時を経てTOBによって市場からまた一つ消えゆく。
さて、支援を背景に株式を大量保有するパターンは上記に限らずよくある光景だが、例えば伊藤忠商事による事前予告無しのデサント株買い増しなど周りがザワつき始めたケースも出て来た。7月以降3回にわたって買い増しをはかっている模様だが、特別決議を単独で退けられる拒否権を持てるまでもう指呼の間というところで、元々は長年協力してきた関係だがこちらはどういった幕引きになるのかこちらも注目が怠れない。