誘致への課題
先週末の日経紙の一面には「東証、取引時間30分延長」と題し、東証が現在午後3時までの5時間としている現物株の取引時間を午後3時半までと30分伸ばす報告書をまとめ早ければ2024年秋にも延長する意向との記事があった。前回の時間延長は時間を遡ること1954年であるから、仮にこれが実現した場合は70年ぶりのこととなる。
ここ数十年のあいだ昼休みの廃止などと共に取引時間延長が進まなかった理由の一つに業務負担やコストの問題等あり大手や対面メインの中小証券勢に反対に遭った経緯があるが、ネットが主戦場となり市場間で取引の獲得競争が激しさを増している現在ではその風景も変わり遅々として進まなかった課題も具現化に向け動きつつある。
今年8月には兜町に新たなランドマーク「KABUTO ONE」もオープンするなど国際金融都市実現に向け兜町の再開発も進みつつあるが、海外から投資や人材を誘致するにはこの時間延長もさることながら魅力的なスタートアップ育成から先にも書いたような手続きや税制面等々課題は山積みであり更なる取り組みが必須といえようか。