返戻品偽装
さてお中元の時期と言う事で最近雲丹の案内が来ていたが、この雲丹といえば北海道・利尻町のふるさと納税の返戻品として1番人気にも挙がっていたエゾバフンウニに協力事業者である水産加工会社がおよそ400件にロシア産のウニを混ぜて偽装工作していた件が同町の抜き打ち検査で発覚した旨が週明けに報じられている。
特産の利尻昆布を食べて育ったエゾバフンウニは生産量が少なく濃厚で甘みの強い味わいが魅力の最高級品なだけに粗悪品を掴まされた納税者には同情するが、この雲丹と言えば昨年は水温上昇やかつてない赤潮発生の影響に中国の爆買いも加わり仕入れ値が暴騰し鮨屋からは悲鳴が聞こえたものだったが、今年は上海のロックダウンの影響で需要が激減し一転して築地界隈では値段が昨年の半値以下にまで暴落している光景が彼方此方で見られる。
狂乱相場一服で一安心のところにこの偽装発覚の報とタイミングが悪いが、その辺は兎も角もふるさと納税の返戻品における偽装といえば今年の2月にも中国産の鰻を国産と産地偽装していた件が奈良県で発覚し老舗の事業者が事業停止に追い込まれた事件も記憶に新しく、今後特産品を擁する各自治体も事業者の選定にはより一層の審美眼が要求されようか。