銀座に新旋風
先週の日経MJ紙一面では第50回日本の専門店調査が出ていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を経て消費のトレンドも変化し2021年度はステイホームのライフスタイルが広がり自宅で楽しむ趣味消費が拡大、特に100円ショップ等の売り上げが伸びて全体の売上高は20年度比で3.3%増の6729億円となった旨が書いてあった。
成る程、この手が追い風と言われてみると確かに最近の出店攻勢は嫌でも目に付き、とりわけ銀座エリア等への進出が著しい。銀座のプチプラといえばメルサのワッツくらいしかなかったが、今年の春にはマロニエゲート銀座2にダイソーの旗艦店がオープン、更にその目の前の西銀座デパート2Fには300円アイテムが揃う低価格ショップのスリーコインズプラスが関東最大級の140坪の売り場面積でオープン。
また時を同じくしてワークマンが入ったイグジットメルサには同じフロアに100円ショップのセリアも初出店と、実に駅から数百メートル圏内に続々とプチプラ店の出店が見られた。私も過日マロニエゲートに立ち寄った際にダイソーの旗艦店を見たが、6階フロアをまるまる使った旗艦3店は平日にもかかわらず何所も顧客が犇めき合って活況であった。
冒頭のMJ紙では値上げ前の駆け込み需要もあり宝飾品や呉服等も富裕層が牽引し伸びていた旨も載っていたが、顧客の消費形態も高価格帯と低価格帯に二極化してきた感はある。こうした裏で50年以上続いたアマンドも閉店し目抜き通りにあった英国屋も移転を余儀なくされるなど新陳代謝著しい銀座ならではのいつもの光景だが、この手のショップの出店は銀座の活性化にも繋がり或る意味いい転換期ではないかとも思う。