22年通年超え
今年も早くも折り返して後半戦に入るが今月も値上げラッシュが止まらない。帝国データバンクによれば3500品目以上が値上げ予定だが、今年は現時点で記録的な値上げラッシュとなった22年通年を超えたという。とりわけ今月は輸入小麦の政府売り渡し価格が4月に引き上げられた事で、パン製品だけで1500品目以上と全食品分野で約44%を占め最多となるのが特徴的だ。
これらザッと挙げても日清製粉ウェルナが家庭用小麦粉・ミックス等で約2~4%、ニップンが同約3~15%、昭和産業が同約2~6%、パン類では山崎製パンが食パン・菓子パンなどの出荷価格を平均7.6%値上げ、フジパンも同約7.7%値上げ、敷島製パンも同約5~7%値上げする。こう書いてみるとちょうど1年前にも小麦値上げで同じ品目を当欄で書き綴っていたなと思い出される。
また外食系ではちゃんぽんのリンガーハットが5日から値上げ、マクドナルドでは19日から都心部の約180店舗で一部商品を値上げするが、1年も経たずに3度目の値上げとなる。そういえば電力会社からは料金値上げの知らせが過日届いたが、今月の値上げ品目のうち電気代を理由にするモノは2割超となっており今後こうした部分の負担も徐々に増してゆくのは想像に難くないか。