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2018流行語?

さて、毎年この時期恒例の今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」が昨日に発表されている。年間大賞には冬季平昌オリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子代表チームの選手達が試合中に交わしていた「そだねー」が大方の予想通り選ばれた。

以下、「災害級の熱さ」や「♯MeToo」など続いたが、昨年の「インスタ映え」や「忖度」、更には一昨年の「マイナス金利」や「ゲス不倫」等と比べるにあまりこうピンとこないというかそんなに流行っただろうかといった感もしたが、年々この流行語大賞も次第に面白みが薄れてきてしまっている気もする。

背景にはこれまでもっと泥臭い一般受けした言葉が多数存在したのにというのもあるが、それは兎も角もこれが終ると世相を反映するものとして次は食の「今年の一皿」、そして「今年の漢字」あたりとなるが、さてこれらは下馬評通りになるのか否かその発表を待ちたいところ。


ドルガバの対不起

さて、昨日の日経紙社説には「伊ブランド動画炎上の教訓」と題して、あのドルチェ&ガッバーナが中国向けに流した広告動画が中国を侮辱していると物議を醸し出し、上海で予定していた大規模なファッションショーがモデルのボイコットなどでドタキャンの憂き目に遭いその余波も拡大している旨が載っていた。

この話、ちょうど週末に入ってきて可也の勢いで拡散していたが、上得意の市場だっただけにわずか数時間の出来事で失ったモノは大きく相手が悪過ぎたか。それにしても最近はヴェルサーチの身売り話を取り上げたばかりだったが、エッジィな伊ブランドのザワツキが最近はけっこう多い感がする。

まあエッジィなファッションブランドが作ったショーに向けた広告と見れば、この程度はユーモアの効いたパーティージョークと笑って飛ばすところなのだろうが、いまの時代この手をその趣旨とは別に真正面から批判するインフルエンサーもゴマンと居るだけに、SNS等のツールもその辺を酌んで発信しないと諸刃の剣という事を改めて認識させられた一件であった。


現代給食事情


さて、一昨日の日経紙夕刊には「学校給食に新風」と題して、食育の一環で一流シェフが考案したメニューやバイキング、海外料理などが登場するなどユニークな学校給食が広がっている旨が書かれており、冒頭からミシュランの星を獲得した店とのコラボ給食などなかなか羽振りの良い例が出ていた。

いわれてみれば確かに最近の小学校の給食など社会の授業で研究対象となった国の料理をメニューに登場させたり、月に何度かは必ず地産地消の日がありメニューに反映されている。斯様なエスニック料理やカレーの日はお供の定番だったライスやソフト麺は姿を消し変ってナンが主流になってきているなど我々の時代からは隔世の感がある。また上記の如くバイキング形式を取り入れた事で、残す子どもが居なくなったとの旨もTVで目にした事がある。

そういえば給食で思い出したのだが最近小中学校で教員に給食の完食を指導された事がきっかけで、体調不良や果ては不登校になってしまった例の相談などが支援団体に昨年は延べ1000人以上寄せられている旨の報道か。本来給食といえば誰もが楽しい時間の筈であり冒頭のような試みが広がってゆくようになればこうした問題もまた違った方向になってゆくのではないだろうか。


利便性向上の功罪

さて、昨日の日経紙には株式の取引において個人投資家でも1つの大口注文を自動で幾つかに分割して出したり、指値の気配値が出るまでは注文を出さず気配が出たら即時に発注できるようにするなど、アルゴリズム取引の一種で売買注文が効率的に成立し易くするなどプロの機関投資家並みの注文方法を利用できる仕組みの導入が相次いでいる旨が書かれていた。

思えば黎明期のホームトレードなど出た時は自身で注文が出来る事自体が衝撃であったが、板にしても先ず電話して担当営業マンに見てもらうか店頭に置いてあるクイックでくらいしか見られなかったモノが、ネット証券の台頭で目の前に並ぶという夢のような状況になり手数料も信じ難いほど安くなった事も上記のようなモノが出て来るともう昔のような錯覚に陥る。

一方でリアルタイムに板状況を確認出来るフル板の引け成り情報などを悪用し株価を操作して鞘抜きしていた輩が、証券取引等監視委員会から金商法違反の偽計取引にあたるとして、課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告されていた旨を週明けの日経紙で見掛けた。飛躍的な利便性向上のバイプロ?でこうした輩も排出されるようになったが、懲りない面々は日々次の悪知恵磨きに余念が無くいたちごっこの構図は変らない。


55年ぶり大阪万博関連

本日の日経紙マーケット面には「建設など万博銘柄上昇」と題し、パリで開催されたBIE総会において2025年の国際博覧会の大阪開催が決定した事を受け、週明けの東京株式市場でこの万博に関連する建設や鉄道、IRからホテルなど他関連銘柄群まで賑わった旨が書いてあった。

ザッと振り返ってみても今年2月以降相場らしい相場が無かった桜島埠頭がいきなりのストップ高から寄り付くなどロケットスタートを演じたのをはじめ、三精テクノロジーズも年初来高値を更新し93年に付けた分割修正値の上場来高値にほぼ肩を並べる水準まで急騰したほか、杉村倉庫は朝方から買い気配を切り上げ比例配分のこれまたストップ高で引けて本日も続急騰を演じていた。

こうした関連株は70年の大阪万博の時に高水準の納入実績を残していた事や、愛知万博の際にも多くの商機を確保した実績があることで真っ先に物色の矛先が向かった格好だが、高度経済成長期の70年万博と同規模の経済効果となるかどうか未知数で、2013年頃の五輪関連やらノーベル賞関連よろしく7年後をどれだけ織り込める地合いが今の市場にあるのかこの辺にかかる部分も大きい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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