史上初大型連休

さて、いよいよゴールデンウイークが目前に迫ったが、今年の場合は皇位継承の都合もあって10連休と過去に例を見ない事例となる。世の働き方改革の掛け声もむなしく実際には休日取得が難しいサラリーマン諸氏には有休を取る必要の無いこの連休は感覚的に嬉しく錯覚する向きもいるかもしれない。

ところで一方では、一昨日の日経紙にて「証券会社とお取引のある皆様にお知らせです」と題し10連休中の休業についての告知が全五段で出ていた通り、株式市場も初の長期休場となり一部先物で商い機会は提供されるものの為替など他のマーケットと併せこの初の長期休場はいろいろな意味で試金石となろうか。

各経済シンクタンクではその経済効果を試算しており、その各所での消費効果でGDPを0.1%ほど押し上げる効果があるとの試算も一部に出ており既にこれを囃してOLCやANA、HISからJR東海まで株価はそんなテーマ物色で堅調推移してきたが、サマーバケーション前にガッツリ消費を刈り取る構図は需要の先食いをしている部分も無いワケではない。

また上記の相場モノも連休明けにはその間の重要イベントやらが織り込まれ一気に反映されるケースもあるかどうかだろうが、各機関の事務方もこの超大型連休明けに滞っていた皺寄せが一気に襲い掛かる構図も想定される。またぞろ働き方改革と逆行云々の論議も出そうだが兎も角それぞれの未体験ゾーンに突入である。


時代と対面需要

本日の日経紙・真相深層には「中小証券「対面販売」に限界」と題し、旧来型の営業攻勢一辺倒で次々と商品を買ってもらうようなビジネスモデルに依存してきた準大手・中堅証券会社が、デジタル化の波に乗り遅れた結果として業績悪化が止まらずなかなか先行きが厳しい旨が出ていた。

旧来型の営業攻勢といえば当欄では今年の1月に「慣行の呪縛」と題して、株式の手数料稼ぎで某中堅証券による顧客への回転売買が問題視され証券取引等監視委員会の立ち入り検査強化の旨を書いていたが、その対面のスタイルも少子高齢化の波と併せ需要とのマッチングで歪が出ていた感は否めない。

上記の件を鑑み岩井コスモ証券など金融商品の乗り換えに関わる営業では報奨金を得られなくするなど対面営業の過剰営業防止策とも言える措置を講じているが、おもえば笛吹で場立が殺気立つ光景が消えたあとはアローヘッドが稼働する無機質な光景に変り、兜町も東証から続く中小証券が犇めき合っていたその街並みもガラリと変わり果てたものだ。


安全資産一服

さてこのところ世界景気減速の懸念が一先ず後退したという事もあって、一般的に安全資産とされている金から一旦資金を引き揚げる動きを背景にして国際指標となるNYの先物価格の方は当面の下値とされた1280ドルを割り込み年初来安値を付ける動きになってきている。

先に復活しつつあるプラチナについて触れた時にそのETF残高が高値から一転急落の憂き目にあったパラジウムとは対照的に増加している旨を書いたが、その辺を見てみるとこの金も1月下旬から減少が続き今月中旬時点の合計では1709トンと月初から29トン減った旨が先週の日経紙にも出ていた。

フィジカルな部分ではもう一つ、「GOLD NEWS」の見出しにあるように、田中貴金属工業がまとめた金地金の1-3月期の買い取り量が8041トンと前年同期比で実に51%もの大幅な増加をみせ値下がり前に売りたいという向きの増加が浮き彫りになっている。相場が動きそうなファクターとなっている米中貿易問題やブレグジット等は流動的な部分も残されている事でこの辺絡め今後もこれら併せて注視しておきたい。


日本最大の株主へ

さて、株式市場で日銀の存在感が一段と大きくなり、日経新聞の推計では2020年末にもGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)を上回って日本最大の株主となる見通しの旨が書かれていた。個別でも大株主基準では3月末時点で上場企業の49.7%と半数で浮上し、23社で筆頭株主になった模様だ。

この辺に絡んでは昨年の11月頃に、大規模な金融緩和策とポジティブな運用姿勢の結果としてこの日銀とGPIFとの両者で多くの大企業の大株主に名を連ねる構図が起きていると書いた覚えがあるが、持ち合い解消機運の一方でこうした構図は特に外人勢には奇異な光景に映らないとも限らないだろうか。

冒頭の記事が出た翌日の同紙経済教室・金融政策正常化への難路でも中央大学の教授がこの出口の議論に言及していたが、末尾には今年2月に当欄で「〜日銀勘定から別の機関などに移管・分離させイグジットを探るというさながらバブル時代に証券会社で大流行した所謂飛ばしのようなスキームも〜」と書いた件と同様な見解も書かれていた。

果たして日銀が日本最大の株主となった暁には改めてまたこうした議論が喧しくなろうが、同紙でも末尾にて述べていたように、いずれにせよ購入見直し等も含めて出口に関する何らかの指針を示す時期に差し掛かっているのは間違いないところであろうか。


4/29よりTOCOMウィンドウを利用した祝日立会外取引開始

北辰物産は東京商品取引所(TOCOM)が提供する立会外取引にかかるTOCOMウィンドウ(以下、「Ne2トコムウィンドウ」)を利用した祝日立会外取引の取り扱いを、2019年4月29日(月)より開始。 本取引は日本の祝日中も行われており、ゴールデンウィーク中でも取引が可能に。

▼祝日立会外取引開始のご案内


【対応銘柄】
貴金属市場:金(標準)、白金(標準)
石油市場:プラッツドバイ原油、バージガソリン、バージ灯油
ゴム市場:RSS3、TSR20

【売買手数料及びシステム利用料】
通常のD-station手数料と共に、別途、祝日立会外取引手数料として1枚当たり片道7,560円(税込)が掛かります。
※祝日立会外取引手数料は、セルフ・プレミアムオンライン取引・及び銘柄に関わらず共通です。

【注文受付日】
Ne2トコムウィンドウが稼働する休祝日(土日を除く)に限ります。

【注文受付時間】
8時から19時まで受付させて頂きます。

【注文のご依頼方法】
※お電話のみの受付とさせて頂きます。

【注文受付の制限】
・仕切注文のみ受付致します。
・執行条件は、指値注文(FaS)のみ受付致します。尚、弊社で受注可能な指値幅は、銘柄ごとに弊社で定めた値幅内とさせて頂きます。
・一度に受付可能な指値件数は、1銘柄につき3件とさせて頂きます。
・本取引の注文の有効期限は、翌7:00までとなります。

泥船避難

さて、一昨日の日経紙には「代表がインサイダー疑い」と題して、上場廃止になったジャスダック市場の機器輸入販売会社T&Cメディカルサイエンスの社長が上場廃止前に同社株を不正売却し損失を免れた件で、証券取引等監視委員会がインサイダー取引の疑いで関係先を強制調査した旨の記事が書かれていた。

今回のケースと同様な破綻売り抜けパターンとして直近では、先月に証券取引等監視委員会が課徴金納付命令を出すように金融庁に対し勧告したエアバッグ大手タカタが民事再生法の適用申請を公表する前にこの情報を内部で知り自身の保有するタカタ株を売り抜けていた元社員の例が記憶に新しい。

同紙には他にスミダコーポレーションやALBERTの元役員のインサイダー例が出ていたが、更にその前には東京スタイルと経営統合し今はその名が市場から消えたサンエー・インターナショナルの社長もファイナンス公表前に所有する自社株を売り抜けて利益を上げていたのを思い出す。

新興ポストは一頃上場ゴールなる造語が喧しかった時期があったが、そうした部分も含め新興企業に限らず上記の件も自社株保有しながら敢えて新株予約券を行使して株取得し即売したというから確信犯だろうが、今後もコンプライアンス絡めこうした問題が無くなる事は難しく課題として残り続けるか。


ダイバーシティ

さて、世界ではここ最近のニュースでまたぞろ人種差別に絡んだ問題提議が為されるものがポツポツ目立つ。先週はニュージーランドのバーガーキングが新発売のハンバーガーを箸で食べる様の広告が問題視され、イギリスの王室御用達スーパーのウエイトローズではアヒル型の3色チョコでブラックの物に醜いと文言を添えていた件が物議を醸し出していた。

箸で異国の食べ物を食べさせて揶揄するような表現と捉えられて炎上したといえば、やはり最近では昨年末のドルチェ&ガッバーナの箸でピッツァやパスタをアジア人に食べさせる広告動画が引き金となりわずか数時間で中国のマーケットを失う危機に直面した件が記憶に新しい。

冒頭の企業は早速インスタから動画を削除したり文言を変更したりとこの辺の対応はこれまで他の企業がやらかしてしまった時と同様に迅速であったが、昨日も当欄で企業のコンプライアンス問題に振れたように文化やダイバーシティについての解釈や対策等は数年前とは様変わりの昨今であると改めて思う。


ETFでマネー誘致

本日の日経紙一面には「日中ETF、相互上場へ」と題して、昨年10月の日中首脳会談で金融協力合意の一環として日本と中国の主要な株価指数に連動するETFが5月にも相互に上場する旨が報じられていた。

既にマーケットには野村の上証50連動型やサムスンのKODEX200、チャイナ・アセットのチャイナAMC CSI300や中国南方アセットの南方FTSE中国A株50、それにシンプレクスは中国H株でブル・ベアまでラインナップがあるものの、商いの方はリクイディティーを確保しているモノ、そうでないモノと明暗である。

これで更なる枝葉でラインナップも広がるというものだが、日本株ETFが中国で上場するのは初、そうした事で同時に今回の相互上場では間接効果から日本のマーケットに流れ込む中国マネーに期待がかかるというところで、今後の試金石としても今回の相互上場の行方が注目される。


紙幣刷新

さて新元号「令和」の発表も束の間、周知の通り先週には財務省から日本銀行券を2024年度上半期に1万円札の渋沢栄一氏はじめとして一新するとの発表が為されている。加えて21年度上期をメドに500円硬貨も刷新するとの事だが、2004年以来のことで実に20年ぶりの刷新となる。

紙幣といえばこれまで彼方此方海外を周ってそのオモチャのような紙幣を見るにつけ日本の精巧な技術に改めて感心して来たものだが、新紙幣には世界初となる偽造防止技術が採用されるとのこと。また株式市場でも逸早くこれに反応し紙幣識別機製造の日本金銭機械や現金処理大手グローリーがストップ高まで買われ年初来高値を更新、一万円札の渋沢栄一氏を囃し澁澤倉庫にまで買いが入る始末であった。

しかし政府はキャッシュレス化を推進している最中でもありその辺が若干の矛盾感も否めないところだがそうした意味合いも含めこれが最後の図柄になる可能性もないわけではない。いずれにしても新元号の発表があってからわずか1週間たらずのタイミングでの発表が為された事で「平成」から次期「令和」への改元機運にますます弾みが付くというものだ。


値上げの春

さて、マックが昨日から一部ハンバーガーなど3商品を10円値上げしているが、今日からドトールでは乳製品関連20商品を10〜20円値上げしている。この値上げは2014年以来約5年ぶりの事となるが、コーヒーショップといえば既にスタバも2月から約3割のドリンクメニューを値上げし、タリーズも19日から10〜20円値上げする予定だ。

企業努力で原材料価格や物流費の上昇を吸収するのが困難となった事などを背景に、こんなお店以外でも上記の乳製品に絡んでは明治や雪印、森永がヨーグルト価格を引き上げたり、小麦の上昇から東洋水産が約11年ぶりに大規模な値上げを実施するほか日清食品も冷蔵綿製品を値上げする。

他にも台所の必需品である塩からコカ・コーラ、サバ缶まで挙げたらキリがないほど4月からそれ以降も値上げのラッシュが続く。年度替わりに伴いTPP発効から2年目に入り関税が下がる事や、原油価格の下落でサーチャージが下がる等の恩恵も一方ではあるものの、10月には消費税増税が控えており一般的には家計の負担増が意識されそうだが、デフレ心理が強い中で各社はコスト削減等が課題になってきそうだ。


最後の掻き入れ

さて、今朝のTV番組では福岡県直方市のふるさと納税の返礼品が大幅に遅れて寄付者に届かず市に抗議が殺到し市の担当者が涙ながらに謝罪会見している旨の様子をやっていたが、どうやらその問題となっている返戻品にはアップル社製のタブレット類や人気家電のバルミューダ社製品が充てられていた模様だ。

結局今月中に届けるメドの立たない品については製品価格相当のギフト券を寄付者に送る対応を急遽決めたようだが、総務省からの通達を前に捨て身?の掻き集めで勝負に出る自治体の影にはやはりそうした期に乗じて最後の稼ぎを目論む魑魅魍魎な仲介業者の存在もある。

総務省の琴線に触れるような人気家電の類を敢えてこの期にバラ撒いて寄付を掻き集めるのは上記の通り駆け込み以外の何物でもないと思うが、寄付者の方も詐欺だと激しい抗議や問い合わせが殺到している様を見るにやはり日本の寄付文化は本来のそれとは違う特異性を持っているのは明らかであるか。


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