昨日に引続き石油製品等は連日の急騰となっている。
その製品だが、石油元売り各社は今週に入ってから仕切りを一部14年ぶりになる大幅引き上げを表明している。毎度の事ながら格差が鮮明になる小売価格に何処まで転嫁出来るかが焦点となろうが、SSもいろいろこれに絡んだ事情があり複雑な問題が内包されている。
昨年公取ではガソリン流通実態の調査報告書を出しているが、グレーゾーンを熟知している業者の目にはどう映ったのであろうか。
ここ円安も追い風となり商品市況はTOCOM、東穀共にストップ高銘柄を幾つか交え上昇機運である。
但し石油製品等のように臨時増しを一月も継続させているような物もあり、取組減少の下に乱高下している現状は如何なものか。設計そのものが失敗しているものはハナから駄目だが、運営や規制要綱も適宜柔軟なオペレーションをしないとこれらと同様になってしまう恐れも内包している。
食い散らかして旨みが無くなれば捨てるポンコツよろしく狙いを付ける資金も過剰に有るという事も認識しなければならない。
投機資金が一部為替に流出との思惑で原油も安い展開であったが、株式も急落と冴えない展開。以前に比べて今年は目立った逆相関にはならず夫々の動きだが、権利配当付き最終週が陰線だっただけに本日の下げも仕方無しというところか。
原油価格下落が好感されると見るアナリストも居るが近年の場合、原油とインフレの関係をどう解釈するかで成果が二分される感じもする。
さて週末から開催されている愛知万博だが、開幕後初の日曜日も客足は今ひとつという事らしい。
それはそうと今日は飲食物の持ち込み禁止は抱き合わせ販売にあたり独占禁止法違反であると弁護士が公取に告発したという一件があった。些細な事であるが深く読むとなかなか核心に迫る事例でもある。
所謂博覧会というのはそれこそいろいろな背景が絡んでいるものであるが、日々表面のみ伝える紙面からそれを拾うのは至難の業である。
本日の日経には昨日発表された2005年公示地価が二部として折り込んであったが、既に底打ちから投機化している部分も散見される中で「下げ止まり傾向の拡大鮮明」と謳われてもかなりの違和感を覚える。
という事であまり参考にはならないと感じるが、とは言っても今月上旬から特にストップ高交えて賑わった土地持ち銘柄群は、この発表に照準を合わせて相場形成していたのだからそれはそれで大いに利用されたか。
その対象銘柄が多くいちいち挙げられないが、ホワイトデーの日に1億株の出来高をこなしたテアトルは本日280万株と約35分の1まで商いが縮小し当然株価も連動して冷えている。 宴の後の・・。