身動き取れず
周知の通り先週には円が約12年ぶりに1ドル100円割れという急騰を演じたが、週明けもこの流れは衰えず本日は一時95円台にまで続急騰となっている。
少し記憶を辿って100円近辺を顧みると当時は当局の介入がお約束のように実施されたが、昨今はG7の中国に対する変動相場制移行要求の足並みという手前もあり積極介入出来る背景は存在しておらず、そもそも金融政策の司令塔不在ではそれどころではないだろう。
結局は額賀財務相あたりが「強いドルが自らの国の国益にかなう」等の発言を引用し形ばかりのリップサービス程度しか出来ないのは見ての通り、仮にの話で実施したとしても今市場を席巻している参加者を見れば過去最大級の資金動員が必要になって来るのは明白だろう。
まあ、政策的な事はさておき流行ったマーケットが荒れるのは参加者や企業の変遷等含め別な意味で面白い、商品も然りだがボラティリティ一つ取っても未体験ゾーン入りで投資家・企業各々の舵取りは如何に。