民営化に非ず

週明け本日の日経平均株価は往って来いの急反落となり出来高も今年最低となる薄商い、決算を前にナーバスな展開となっている。

さて個別でもナーバスなのはJパワー問題か、先に当欄では空港会社への外資規制を導入する方向になっている事について書いたばかりだが、今回の件は外為法に基づきファンド側の買い増しを拒否する意向であるという。

またも安全保障の問題が引用され本当にそうなら解るものの、既得権益のみの問題であったらいっそ元々の売り出し段階で民営化という選択を取らなければよかったのではないかとも思う。

何れにせよとうとう民間の投資活動に政府が介入する格好になったわけだが、直近のサッポロのスティールTOB反対からブルドックやチャルメラまで敢えてファンドの意図抜きに語るとすれば、低迷している上に各方面に納得させる説明が無ければ日本の閉鎖性はますますクローズアップされることになろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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