BATTUTA
本日はカウボーイのご厚意で、騎馬スペクタクル『ジンガロ』を素晴らしい座席で観賞する機会に恵まれた。
数年前だったかこれを誘致しようという事でその気運が盛り上がった時期があったものの、BSE問題の絡みもあって検疫上の障壁から叶わなかったとか聞いた事があったが、その後の日本初公演から見ていたカウボーイと違って一度も見ていなかった私としては非常に楽しみであった。
入場前にはシャンパングラスを片手に桜を見る向きもあり、またフランスに馬と来たらやはりお約束のエルメスの特設ショップ在りと、その客層もなかなかこの手にしては洒落たものだったが、いざ始まってからはあっという間の数時間が過ぎ去った。
乗馬といえば私事で馬を所有する知人に誘われて乗った事があるが、その時の冷や汗モノを思えば恰も二頭の馬を靴のようにして駆ったりと人馬一体をサクサクこなす彼らの身体能力や術は神業級、そう感心していた矢先には途中観客席に乗り込んできた熊?にカウボーイが襲われたり?するハプニングなどコミカルなシーン交えてシルクドソレイユと重なって見えてしまったが、なんとも圧巻であった。
ただ気付く向きは僅かと思うものの公演中結婚式のシーンにしてもその国の文化というか風習を本当に熟知した上で構成されており、シルクとは芸術性の面においてそのステージがまた違うところがしっかり認識出来る、完成度が高いパフォーマンスで非常に満足のゆくものであった。