使える奴は何れ?

さて、某待合室に置いてあった日経ヴェリタスが目につき「会社の年齢」診断などパラパラと見ていたが、最後の方には若い世代の投資センスや技量を知りたいとの事で大学生の投資サークル対抗戦なるものが載っていた。

現金を一部温存しつつ何処も堅めな株式一辺倒というやはりストラテジーとしてはコンサバ系な印象であったが、唯一東大のグループだけは積極的に原油や金などコモディティーを交え他は新興国中心のETFに分散させるなど他とのテイストの違いが目立っていた。オリンピック開催地も未定であったものの、ボベスパのETFや金をチョイスする等なかなか楽しみな展開だが、さて3ヵ月後の成績は如何に。

株式でも小型モノばかりに傾斜したのは早大のグループであったが、同じ早大でもこんなマジメなサークルの対極でとうとう東京地検特捜部に逮捕されてしまったのが7月に一度取り上げた早大OBらのマネーゲーム愛好会。その資金力約40億円近くといい、一件数秒のスピード操作で纏まったロットを捌いていたというからたいしたものである。

コレと違うとはいえそういえばちょうどこのサークルが強制捜査を受けていた頃、GSが高性能コンピューターを駆使し0.03秒ほど早く得た市場情報をもとに巨額の利益を上げていた件も話題になっていたが、インサイダー含め善悪の境界線なんぞ本当に曖昧であるとも思うし、前述したように活躍のフィールドが変ればまた貴重な力となるのは否定出来ないところか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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