エクイティと為替
さて、今週からスタートしたもので注目だったのは、やはり東京金融取引所が22日に上場させた「くりっく株365」だろうか。もう関心のある向きには周知の通り「くりっく365」の株式版だが、FX同様に店頭CFDなどとは税制面やレバレッジなどでの優遇面が謳われている。
公設市場で行われるものとしてこの商品、やはり比較し易いものとしては大証の日経225先物ミニだろう。今週適用分で一枚33,000円と現在の日経225ミニ一枚分と同額であるが、面白いのは朝方まで取引出来る点だろうか?大証ではイブニングセッションが今年の夏から延長されて23:30までとなったが、ちょうどNY市場が始まる時間に終ってしまうある一種の「オアズケ感」のようなものがあったのだが、こちらはDOWを眺めながらの取引が出来る。
また、初値となった10,097円に見られるように、呼び値は大証の225ミニの5円に対してこちらは1円、かつては外部環境の消化難から相場が凪のように小動きとなった時など225先物より呼び値の狭さを狙って225ミニに商いが流れたこともあったが、更にこちらは1円であるからこの辺と同様な動きで更に金融取へ一部シフトなどはたして起きるか否か?
ただ、取引期限無し、金利・配当相当額受け払い有りなども優位点として謳ってあるがこの辺は個人的には賛否両論。また、「日経225」と共に人気のある「独DAX」や「英FTSE100」も同時スタートとなったが、ラインナップに何故「NY DOW」が入っていないのか一寸不思議でもある。
しかし、株価指数先物取引が御家芸?な大証は周知の通り既に昨年の7月からFXに参入しているが、それに遅れてこのFXが御家芸?で先駆していた金融取が今回株価指数に参入してきたワケだが、エクイティと為替を一つの取引所でという発想は共通。後発参入商品が御家芸な他所からお株を奪うのは容易ではないが、はたして夫々どうなるか暫く見守りたいところ。