足利銀行上場申請
さて、昨日書いたクロニクルのように上場廃止から破綻の道を歩むモノがある一方で、破綻劇から再生するものもありで、10年前に上場廃止の憂き目をみたあの足利銀行を傘下に抱える足利ホールディングスが東京証券取引所に上場申請との報があった。
再上場は年内を想定して調整している模様だが、破綻銀行の再上場といえば06年のあおぞら銀行以来だろうか。ちなみにこのあおぞら銀行の再上場で多額の売却益を得たのは西武再上場を巡って揉めているあのサーベラス、二匹目のドジョウならぬクジラ狙いというところだがはたして今回も上手くいくかどうか?それは兎も角、当初の再上場予定からリーマン・ショックやら東日本大震災やらで遅れること数年、破綻から10年目にして漸く再生が完了となる。
しかし足銀株で思い出すのが、この株で数千万円儲かったとかでクリスマスイヴの前日に名古屋のテレビ塔の展望台から大量のドル紙幣をバラまいたという元銀行員という男性か。円ではなく何故ドル紙幣を?としたのは日銀が国策としてドル買い介入を行っていることに憤慨したからなどと嘯いていたのも面白かったが、これに触発された中毒者も多く依然破綻株はマネーゲームの対象になっている。