原油高ジワリ
さて本日も株式市場はオリンピック関連の物色が続いているが、そんなテーマ物の陰に隠れながらも外資系や国内証券のレーティングアップが相次ぎ昨日急騰したヤクルトが本日も寄り後に続急騰していた。
この急騰の背景にはヤクルトの価格改定があるが、1日に約340万本を売っているワケだからそのインパクトは大きかった。値上げは実に1991年以来22年ぶりというが、同社としてはその理由として一本あたりの菌数増加等商品価値の向上を挙げているものの、巷で言われているのはやはり原油高に伴う容器の原材料高騰である。
既に飲料メーカーの容器コスト削減策としてはこれまでこの間上場したサントリー食品がペットボトルの軽量化を図り、伊藤園もそれに続いているが、乳酸菌モノは自販機で売られているお茶や水のように厚みを薄くすることが難しくこれでコストは削れないそうだ。22年ぶりの価格改定の背景には一部値上げ回避も限界にきている様が見え隠れする。