8%の分岐点

本日の日経紙には「8%は魔法の数字」と題して、投資家が注目し始めた投資の判断基準に企業のROEがこれから8%を超えるかどうかという点が注目されている旨が載っていた。確かに最近ではROEの上昇が囃された企業に年初来高値を更新するものが目立っているようにも感じる。

ところで年初来高値どころか最近に上場来高値を更新したものに(花王)があるが、先週の同じマーケット面の銘柄診断では同社が取り上げられていた。同社は予想PERが30倍程度と高めであるものの、見出しにもあったようにROEは11%とやはり高い。

さて冒頭の8%という数字、同紙によれば国内外の機関投資家が日本株に求める株主資本コストは8%が最多回答で、ROE8%達成で9割超の投資家要求を満たすという。そんなワケで今期ROEが8%を超えて上昇する企業群の株価上昇率が全ての企業の中で最大であったという分析も出ていたが現況の日本企業平均がちょうどこの8%、この分岐点から各社どういった取り組みを見せるのか株価共々興味深い。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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