安定調達への道
さて今週あたまの日経紙企業面に「漢方主要原料 日本で生産」と題して、現在国内の医薬品メーカーは漢方薬原料を中国からの輸入品を使っているものの、現地の需要増で価格が高騰し安定調達に不安がある事で武田薬品工業などは主要原料であるカンゾウを日本で初めて量産する旨が出ていた。
しかし漢方といえばやはりツムラやコタローが先ずイメージされるが、武田もこうした分野での水面下の動きがあったのかと今更ながらわかった。そういえば昨年夏にも当欄でゼリア新薬が西洋ハーブを取り入れた一般用医薬品をシリーズで打ち出す旨を取り上げた事があったが、ビタミンやコンドロイチン企業のイメージも変わるものである。
ところで漢方といえば約6年ほど前に保険適用外論議が騒がれた事があったが今やほぼ半数の医師が処方に使う世の中で、ちょうど今週も某総合病院で付き合いのある医師と話す機会があったのだが、近年は従来使われなかった症例に可也効果が証明されてきている物もあるようだ。この辺は如何に現場を知らない机上の空論者で進められていた議論だったなとも思うが、今後も現在のエキス剤だけでなく生薬もその幅を広げてもらいたいと願う。