ファンド其々
さて、昨日はMBOを発表したTASAKIについて触れたが、本日は倉庫精練が丸井織物によるTOBの報で久し振りに動意付いていた。ただこちらは長らく上場維持基準に抵触していた事で思惑から手垢も付き、そのTOB価格もPBR割れと乖離がさほどでもなかった事で寄り天と比較的地味な展開であった。
低位で動意付いたものといえば直近では東芝も先週末には3億株に迫る商いで賑わっていたが、こちらは旧村上系ファンド出身者が設立のシンガポールのヘッジファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが発行済み株式数の8.14%を保有している事が伝わった事によるもの。
当のファンドは企業価値に比べて割安で純投資としているが、8.14%といえば曲がりなりにも筆頭株主でいろいろと思惑も湧くところ。同ファンドは他にも川船や日東紡など保有しているが、昨日のTASAKIのMBK、このエフィッシモ等はじめファンド勢もそれぞれの絵に沿って各々の動きを見せてくるか。