池坊2018
さて、今週は本日まで開催されていた「池坊展」を今年もお誘いがあったので観て来た。ここ数年春の展は三越が多かったのだが今年は久し振りの会場復帰で、うえの桜まつりもあり花見客で賑わう雑踏を抜けちょうどブリューゲル展も開催されている東京都美術館へ。
今年も華督の方々の若松に枝垂桃、オクラレルカなどこの季節が旬な素材を駆使したオーソドックスな立花正風体が安定の素晴らしさで、また立花新風体の方も竹筒を刳り貫いた様々な素晴らしい花器にカンガルーポウや変わり種のオーキッド等珍しい素材を縦横無尽に駆使した意欲的な作品が多く見られた。
池坊展といえば昨年は映画「花戦さ」の公開があり、その公開記念という事で織田信長の所望で岐阜城大座敷に活けられた見事な昇竜松を主体にした雄大な大砂物など実際に撮影で使われたものが展示されていた圧巻な展で、その残像比で今年はこじんまりとした感も無いわけではなかったがそれでもやはりこの期に相応しい素晴らしい展であった。