半世紀の歴史に幕
さて、今週目に留まった記事といえば週明けの日経紙夕刊一面を飾っていた「ポケベル50年の歴史に幕」と題し、90年代にビジネスからプライベートまで一世を風靡したポケットベルのサービスが登場から50年が経過しその契約者数減少から来年9月末にサービスを終了するという報か。
現代のJKなど解読出来る向きなど居ないだろうが、ポケベル打ちは当時0840(おはよう)、4649(よろしく)などの例が日経紙では出ていたが、他にも当時のJK世代だった向きは14106(あいしてる)、3341(さみしい)など今でも目にすれば直ぐに解読?出来るだろうし、よく公衆電話が彼女達に占領された光景も今では懐かしい。
最盛期の96年の契約者数は1000万件以上に達していたといい90年代後半からのピッチや携帯電話などの台頭で衰退は目に見えていたが、先の当欄でも取り上げたバブル期の「東京ラブストーリー」の後にヒットした不倫ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」ではその題名にもなりその主題歌も大ヒット、上記の通りJK世代の必須ツールにもなり社会に与えた影響も多大であった。
先駆けのNTTドコモは既に07年にサービスを終了していたが、今回のサービス終了でいよいよ50年の歴史に幕が下りる。同社は今後その電波特性を生かしてポケベルから防災情報サービスに活路を見出してゆくというTV放映を過日見掛けたが、いずれにせよこれでまた昭和の産物がまた一つ消えることになる。