紳士淑女からギャルまで
さて、新型コロナウイルスの影響もあって体力が落ちていたアパレル勢など先のレナウン等に見られるように破綻の道を辿っているが、非上場ながら誰もが知る有名どころで今月は創業200年を超える老舗衣料店の米「ブルックス・ブラザーズ」も店舗の営業休止などが響いて経営破綻した報が舞い込んでいる。
もっとも上記のブルックス・ブラザーズは国内での事業は影響を受けず今年の9月には表参道に新店舗までオープンする予定となっているが、この辺は先にパリの店舗が破綻した仏「フォション」も同様でこちらもまた京都に世界で2件目となるフォションホテル京都を年内にもオープンさせる予定となっている。
ところでアパレルといえばもう一つ、冒頭のブルックス・ブラザーズのように世界的著名ブランドでは無いものの、国内ではある客層?には同じくらいの知名度を誇るブランド「CECIL McBEE」が秋までに全店舗閉鎖との報が先週末に舞い込んでいる。109中心に「アルバローザ」等と共に90年代に一世風靡したものだったがこれまた店舗休業の影響は大きかったか。
しかし、斯様に紳士淑女御用達からギャル御用達に至るまで新型コロナウイルスがトドメを刺すケースが多い。ビジネスモデルの構図が疲弊していた素地があったところとECを先行させて来た向きとの明暗が分かれているものの、アパレルに限らず慣れ親しんだブランドが次々と破綻の憂き目に遭うさまはコロナ禍を背景にしたパラダイムシフトも表しているか。