霜月の実感
本日から霜月入りである。既報の通り帝国データバンク調べでは先月の値上げが月別で最多であったことで峠は過ぎたという事だが、今月も明治や森永乳業など乳業大手が牛乳やヨーグルトなど身近な品目を本日出荷分から3年7ヵ月ぶりに値上げし、8月に書いた通り大塚製薬も今月出荷分からオロナミンCドリンクやファイブミニ等を25年ぶりに値上げする。
今年中に値上げされる累計2万品目超のうち約3分の1は先月値上げされたのに対し、今月の値上げ品目は先月の約9分の1程度と落ち着きを見せるものの、一方で今月は外食チェーンでの値上げが一段と広がる。原材料価格の高騰や円安を背景にフードコート等で人気のリンガーハットや餃子の王将、ミスタードーナツも人気商品を中心に何れも再値上げに踏み切る。
上記の通り値上げ品目数一服とはいえ、購入頻度の高い身近な品目の今月の値上げは物価高をより実感させる。今の足元の値上げは円相場が1ドル130円台だった夏頃に計画されたもので、先に大規模な介入が行われた150円に絡む水準が反映されるのは来年の2月頃になる見通しで一般は引き続き物価上昇圧力を肌で感じる日々が続きそうだ。