浮動玉
本日の日経紙には「NY金、ファンドが売り」としてNY金の売り建玉が過去最高水準になった旨が載っていたが、4月の暴落以降は早々に100ドルほど戻し1,400ドルの大台を回復したこの金も、今月に入ってからは再度1,300ドル台へとまたまた先の安値圏に沈み往って来いの様相を呈している。
金市場から過剰流動性が退出する勢いが旺盛とされているが、この連休明けの米株式などDOWが4営業日ぶりに終値ベースで市場最高値を更新しているのに見るにこの辺は否めないところ。先月の暴落時では中長期的な運用資金がメインとされるETFからも資金流出が取り沙汰されていたが、結局は所謂浮動玉の部分が足の速い資金で包まれていたということだろうか。
目下、株の方はFRBの量的金融緩和早期縮小を睨んでの思惑でザラバ高下しているが、金融商品化しているコモディティーもこの金を始めこれら複合的に消化しながら今後のトレンドが作られてゆくといったところだろうか。