需要と思惑

本日の日経紙マーケット面には「金先物、上昇に一服感」と題してFOMCを前にして金先物へ利益確定売りが出ている旨が載っていたが、昨日の商品面にはSGX(シンガポール取引所)やSGE(上海黄金交易所)などアジアを中心とした新規参入の金取引が十分に機能していない旨も出ていた。

やはり欧米をコアにして築かれたマザーマーケットの構図を変えるのは容易ではなさそうだが、相場には「需給は全てに優先する」の格言があるが価格に限らず需要が喚起されなければその枝葉の広がりも望めないというところだろうか。

そんな金取引のなかで昨年TOCOMがスタートさせた限日取引の商いが順調とも書かれていたが、次期取引システムへの移行時に金オプション取引の商品設計も変更するなどして再上場に向けた動きも始まっている模様だ。先週は原油のオプション市場を一寸挙げたがこうしたマザーと比較すれば休止状態となっている現状は見る影もない。アジアの覇権を狙う各所の思惑はまだまだ続きそうだ。


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