41ページ目   商品先物

選択肢

さて昨日も触れた金だが先週記で「行列再び」として、GINZA TANAKAあたりでは金の売買を目的として再び行列が出来ている旨を書いたが、今週に入っても相変わらずの行列光景もその中身は先週の主に売却色から今週は一転購買色がぐんと濃くなっている旨の記事を見掛けた。

しかし今回のように一般的に尋常で無い相場の物は現れると彼方此方でその背景を謳う経済記事が溢れてくるが、今回もけっこう合点のいかないモノが多く金買いの対極でアベノミクスを酷評するものなど違和感を感じるし、また金製仏具が売れている件に関しても家宝としてとか果ては火事に遭っても価値を残す事が出来る云々の解説が為されていたモノもあったが、ぶっちゃけのところこの手は「節税対策」というのが本音だろう。

まあその辺はともかくも金の購買に3時間待ち云々との報道を目にするに付け、例えば先物の現引きやはたまた数あるETF等でも物を引けるモノもあるし、また小口でも同等のパフォーマンスとなるものも多数ある訳で、そういった選択肢等においてもますます啓蒙の必要性を感じざるを得ない。


山高ければ・・・

昨日は新しくこちらの金関連情報サイトがオープンしているが、見出しにも羅列されている通り金の国際価格が直近で急落を演じた。中国の1-3月期GDP成長率が市場予想を下回ったことで中国景気の減速懸念が嫌気されたというのが一応は理由の一つとされているが、GSの絶妙なタイミングでの推奨もいろいろと思惑を増幅させている。

斯様な暴落に見舞われると、年初に慎重に今年のレンジなんぞを説いていた関係者などの予測もあっという間に外れるというものだが、この辺は年初の日経平均の見通しなんぞと同じことで、年間などというスパンで予測してしまう事が如何に意味を為さないものなのか改めて考えさせられる。

さて、コモディティはショートするにも株式のそれとニュアンスが違う向きも多く気軽に?ショート出来るというところも便利だが、株式の方は差し詰め金関連ということではやはり別子こと住友鉱あたりがそれで、直近年初来安値を付けて急速に戻り歩調になっていたのも束の間、一気に二割近くも急落となり他の財閥系モノも揃って連れ安といったところ。

その辺は兎も角、そんな中を今週末から高島屋新宿店では金の買取と販売の専門店を導入の予定とか。金の催事モノは大手中心によく仕掛けられるが、百貨店で常設を設けるのは珍しい。まあこんな運びになるのもここ最近近年で金の注目度が高まったことのなせる技だろうか。


行列再び

来週初めの値洗い処理で先物・オプション関係はSPAN証拠金額が引き上げになる予定となっているが、先物といえば商品先物もここ最近の急上昇を鑑みこの日まで金とゴムに臨増しが掛かることになっている。

その金相場は本日も現物・先物ともに続伸となっており数十年ぶりの高値圏、本日の日経紙にも載っていたが「GINZA TANAKA」では一頃パッタリ見なくなった例の行列が再度復活し始めた模様で、昨今のアベノミクス効果で前回の持ち込み熱の時のように売り一辺倒ではなく買い替え若しくは購入組も可也交じっているのだろうか。

と、ここまで国内モノは円安分の恩恵があるものの、海外金相場は一服商状が続いていることから警戒論を論じる輩も居るが、本邦ではインフレにしようとしている機運のなか物価上昇の強さが魅力的、不動産なんぞと感覚は同じでより手軽に取り組める点は差し詰め関連株式やREIT等と同様で商品構成が多彩になっている現在、如何ようにもヘッジ構成が出来ようか。


LNGで一回転

さて、LNG先物市場の創設の話は当欄でも度々触れてきたが、先週末に経産省はLNG先物市場協議会にて世界初となるLNGの先物市場を2014年度をメドに東京商品取引所に創設する方針を正式に発表している。

もともと旧TOCOM時代の2010年度からの3ヵ年中期計画において上場検討対象商品からA重油を外しLNGを加える等してきたが、最終的にはドル建ての差金決済方式を取り他国にも上場要請することで国際連携を図り、早期のリクイディティー確保から指標性のある価格を形成させる狙いがあるとのことである。

以前にも書いたがこの商品もまた長期契約という独特の商習慣が存在し、日本が輸入するLNGは原油価格連動からとりわけ割高な契約が多く、東日本大震災で原発稼働が停止しLNGの需要が拡大している昨今こうした機運になるのは自然な流れだろう。

ところで先物の登場で調達コストが節約出来ようなことになれば、電力各社で最も恩恵を受ける事が出来るのが東電ということで連日数億株の大商いで本日も年初来高値を更新しているが、LNG先物創設の話はにわかに湧いたものでなくこんな単純な連想モノは網を張っておけば時間が掛からず電気料金値上げ分以上にカバーが出来るいい例である。


リクイディティーこそ

本日の日経紙国際面には中国の大連商品取引所が先週末に原料炭先物の取引をスタートさせ、また上海先物取引所では石油ピッチの上場を視野に入れて準備が進んでいるなど、これら含めた中国の3つの商品先物取引所が上場品目を増やしている旨が載っていた。

中国の商品取引所といえば数年前から新規商品が上場する度に当欄でもその都度取り上げてきたが、世界の商品先物取引所の昨年実績の売買高ランキングを見てみるに、堂々の第1位に上記の大連商品取引所が躍り出ており前年の7位からの大躍進である。また、同じく上記の上海先物取引所も前年度から一段階順位を下げたもののインド・マルチ商品取引所に続いて4位にランクされておりベスト5に中国勢が二つ入っている構図。

斯様に新興勢の台頭は衰え知らずでこの大連などの大躍進も前年比で売買高が2.8倍にも膨らんでいることに起因するが、構造上は国内玉が牽引とかつての本邦に似ている。こんな光景を見るにリクイディティーに勝るものなしと思うが翻って本邦は新発足の東京商品取引所が同前年比で19%減、こちらは改革における思惑と裏腹の迷走を何処で打開するかが鍵になってこようか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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