ライツイシュー急増

さて、今週の日経紙全面広告で一寸目に付いた物には最近積極的な攻めが目立つエミレーツ航空などあったが、もう一つ目に留まったのが「国内最大規模となるライツオファリングを実施します。」としたJトラストグループの企業広告であった。周知の通り同社は先にこの実施を発表しているが、しかし今年に入ってからというものこの手のファイナンスがにわかに増えてきたように感じる。

このライツイシュー、日本での実施第一号は不動産のタカラレーベンであったが、同社の場合はノンコミットメント型であったものの、新株予約権の証券会社による買い取り規制緩和も数年前に盛り込まれたことで、今年4月のIRジャパンが発表したライツイシューなどは初めてコミットメント型が採用されている。

ライツイシューは理論的には突然の増資発表で希薄化を嫌気し急落するパターンが軽減されるというものだが、この辺はやはり地合いにもよるだろうか。上記のJトラストなんぞはライツイシューを採ったにもかかわらず、あのJPモルガンアセットの大量利食いと時期が重なり、二度も即刻募集が打ち切られる事態になった「ザ・ジャパン」の驚異的なパフォーマンスに陶酔し安易に提灯を付けた向きなど撃沈された可能性が高い。

まあその辺はともかくオプションの如くこの新株予約権の部分も市場で売買できるということで、銘柄によっては先物オプション同様これ自体がけっこう仕手化するものも出てくるだろうしこれはこれでまた投資の選択肢となる場面があろうか。


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