スペースX上場
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さて引き続きスペースXだが、先週無事にナスダック市場に上場を果たした。世界中が注目していた初値は結局公開価格の135ドルを11%上回る150ドルで生まれ、そこからさらに上値を伸ばし終値は160.95ドルと上々な滑り出しとなった。というわけで初日の時価総額は2兆1000億ドルとなったが、予てより米予測市場のポリマーケットでは上場初日の時価総額を2.1兆ドルと予想しており、見事にピタリと予想通りの結果となった。
株価については先週も書いたが、IPO評価で使われる1株当たりの売上高と株価を比較したPSR(株価売上高倍率)から算出するにこの100倍近い数字は年間売り上げ1ドルに対し100ドル近い企業価値が折り込まれていることになる。ただ昨年の実績で187億ドルだった売上を金融大手のゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは共に1600億ドルと8倍以上増加の見通しを予想しており、更に2030年にはモルガンスタンレーが3300億ドル、ゴールドマンサックスは4700億ドル予想としている。
数字だけ見れば常識では考えられないような価格だが、この辺は直近の短期的視点で見るか長期的視野で見るかで大きくニュアンスは変わってくるか。まあ同じイーロン・マスク氏率いるテスラでさえPSRは16倍だから無理もないが、テスラといえば予てよりこのスペースXとの統合観測が喧しい。これが現実のものとなるとAIと宇宙という極めて重要な二つの成長分野をカバーする巨大プラットフォームが誕生するわけだが、全てはマスクの思惑次第か。
しかし企業も世界初が付く異例づくめだが、これを率いる当のマスク氏もこれで世界初の“トリリオネア”となった。イーロン・マスク氏に心酔する投資家もこの“祭り”に挙って参加しているが、日本も購入希望が殺到し募集額の3倍を超えた模様。賛否両論でこれほど評価の物差しが定まらない企業も珍しいが、SF映画のようなミッションが収益を生むビジネスへ移行し宇宙大国の覇権争いで米が先行することになるかまだまだ夢は続きそうだ。