やはりなという感じ
さて、徐々に真相が明らかになりザワザワとしてきているが、周知の通り先週あたりから診療報酬請求権を買い取って回収する事業で運用というフレ込みの米MRIインターナショナルなる金融業者が、日本の顧客から集めた資金のほとんどを消失させていた事が明らかにされている。
ほぼ1年前にはAIJ投資顧問が運用受託していた資金のほとんどを消失していたのが明らかになり問題化した経緯があったが、やはりというかまたかという感じである。まあ個人の食い付きという部分ではその前の安愚楽牧場の方がより近いかもしれないが、これまたこの安愚楽牧場同様に一頃は頻繁にネット上で広告を出していた経緯があった。
ここまで資金を捻出させるのに成功?したのはやはりその「怪しさを感じさせない或る程度の継続性」にあるだろうか。通常詐欺の類は闇風俗などと同様に短期でパッと稼いでバンザイしてしまうか名義替えして同様のことを繰り返すかが常套手段だが、さも正常に機能しているかの如くアンテナショップやツアー、そしてお約束の有名人広告等を絡めて数年に亘って手懐けているだけに、勘違いした口コミ等も加わり更に被害者を増殖させるに至っている。
まあ安愚楽はローカルとはいえ国内であったが、金融リテラシーの覚束無い向きはとりわけ外国モノなど緊急時に自分で最低限意思疎通が図れる語学力がある向き以外は甘い香り満載だろうが釣られないことである。そういえば余談だが、上記のAIJ投資顧問に運用を委託していた基金のうち「全国商品取引業厚生年金基金」が初の解散となった模様だが、こちらもなんともヤレヤレといったところである。